目玉
夢の中
もう1人の眼の無い
自分が居る
その者が
「眼を渡せ」と言う
まだ待ってと
言う暇も無く
土の中から
色々な蟲達が
湧き出て
裸足の足元から
這い上がって来る
眼の無い
もう1人の私は
眼を素手で、
もぎ取った
眼を失った私は
全身を骨さえも
蟲達に食い尽くされ
跡に何も残らず
夢の中
もう1人の眼の無い
自分が居る
その者が
「眼を渡せ」と言う
まだ待ってと
言う暇も無く
土の中から
色々な蟲達が
湧き出て
裸足の足元から
這い上がって来る
眼の無い
もう1人の私は
眼を素手で、
もぎ取った
眼を失った私は
全身を骨さえも
蟲達に食い尽くされ
跡に何も残らず