春の精霊
森の奥深く
苔生した洞窟の中
春の精霊が目を覚ます
寝起きの春の精霊は
濡れた髪を掻き上げた時
暖かな
空気の流れを感じ
濡れた服や
自分の足を眺め見ては
「眠る時に
雪に埋もれて寝れば
寝坊しないと思ったのに」と
既に
溶けきってしまった
全身に残った
雪の雫を眺める
森の奥深く
苔生した洞窟の中
春の精霊が目を覚ます
寝起きの春の精霊は
濡れた髪を掻き上げた時
暖かな
空気の流れを感じ
濡れた服や
自分の足を眺め見ては
「眠る時に
雪に埋もれて寝れば
寝坊しないと思ったのに」と
既に
溶けきってしまった
全身に残った
雪の雫を眺める