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056 記憶力がないのではなく、覚える気がない
絶望的に記憶力が足りない
親より早く認知症にはなりたくないものだが、自分の記憶力には日々絶望している。
昨年から少しずつ読書量も増やしている。周りにいろんなことを教えてくれる人が増えたことも大きい。読んでいる最中は、「あ、こういう考え方があるんだ」とか、「全然知らなかった!」と、今までの自分になかったものに触れられているという驚きや興奮がある。
ただ・・・
読み終わるとほぼ覚えていない。思い出せない。当然、数日も経てば内容はまったくと言っていいほど消え去っている。読書メーターなどというアプリ?も周りの影響で使うようにはしているが、そこに書かれている他の方の感想を読むたびに、「自分とは全然違う感想。。。」とか、「そんなこと書いてあったっけ?」と落ち込んだりする。
とまあ、自分の能力に落ち込んでてもしょうがない。
ちょっとでも覚えていられるようになりたいなぁと考えて、たまたまある本を手に取ってみた。
『すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法』
いかにも小手先のテクニックにすがりたい自分向けに見える。読書術系の本は多くあると思うが、正直あまり読んだことがなかった。もともと苦手意識があって、読書には縁遠いと思っていたこともある。それなのになぜ、この本に手が伸びたのかは不明である。
ただ、結論からいうと、「自分にとってはなかなかタメになる」と思えた。
読書弱者だからかもしれないし、当たり前のことができていないからかもしれない。ここで一旦立ち止まって、読書に向き合う姿勢を整える。
まずやはり目的を明確にすること。
この本から何を学びたいのか、なぜこの本に手が伸びたのか、を自分なりに明確にしておく。ただ漠然と気になったから読んでみた、読み終わった、おもしろかった、で終わらせない。そのために気になった言葉や言い回しをメモしておく。それらを抽象化して、要約して、一文にする。
いや、それが難しいのだが、ちょっとまとめるという段階を踏むことで、少し振り返りをすることもできる。振り返り・・・苦手。
ずらっと気になる言葉をメモしておくと、あとで読み返すのが苦になる。それより、要約してまとめられた一文を読み返すだけなら、振り返りのハードルも下がる、かな。
本質とは、多くの事象に当てはまる「よりどころ」
そんなことが書いてあったが、結局具体的なことをたくさん並べるより、抽象化してまとめる方が応用が効くということだと理解した。
「理解とは人に説明できる状態になること」
ともあった。
応用が効くということはいろんな場面で活用できるから、より頻度も上がり使いやすくなる。そうすれば説明も精度が上がってくるし、記憶にも残りやすくなるだろう。
わかるとは3つの疑問が解消した状態
What?
Why?
How?
よく「5W1H」と言われるが、より単純に
・何を学ぶのか(解決するのか)
・なぜ学ぶのか(解決したいのか)
・どのように学ぶのか(解決するのか)
という3つの質問を意識しつつ、今後の読書や日常生活で起きる問題に向き合っていきたい。自分ごととして向き合えれば、記憶からごっそり抜け落ちることにはならないだろう。
最近教えてもらった、出口治明さんの著書『人生を面白くする本物の教養』を読んでいる。ちょうどその中に、就活生を採用する企業側の姿勢を問う場面がある。学生にこう質問するように変えようと。
「君は大学でなぜその分野を選び、どのような成績を収め、何を学んだのか?」
まさに「Why、How、What」の3Q。
(「どのような~」については広義に捉える必要あるが)
目の前に現れる問題に対して、自らこのような問いをし、答えられるような向き合い方をしていきたい。そうすれば少しは記憶に残るし、日常使える武器となるかな。