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愛してもらうために

愛することについて話をしたけど、君がいろんな人から愛される存在でいてほしいから、愛してもらうための話をしておくね。

もちろん、お父さんもお母さんも君のことを精一杯愛すから、君が愛されないわけじゃない。

僕たちだけじゃなくって、周りのいろんな人たちから愛される人になってほしい。

そう願っているから、愛してもらうことについて話をするんだよ。


愛してもらうって難しいお話をする前に、君に考えてもらいたいことがある。

たとえば、君がクラスの誰かみたいになりたい、って思うことはないかな?

面白い◯◯くん、勉強のできる◯◯ちゃん、足の速い◯◯くん。

君がなってみたいなって憧れる人ってどんな人だろう。

たぶん、君がなってみたいなって思う人は、君が持ってなかったり、ほしいなって思える力を持っている人たちなんだと思う。

そういう人たちのことをね、言葉を言い換えると、魅力を持っている人たちっていうだよ。


「ぼくには魅力がない」って?

そんなことはないよ。君には君だけの魅力がある。

その魅力をお父さんもお母さんも見つけるのが得意なんだ。

なんたって、君は僕たちの宝物だからね。

僕たちは君をいっつもみているから良いところもたくさん見つけられる。

お父さんもお母さんも、君のファンだし、君の味方だからできることなんだよ。

だから、魅力がない、なんて落ち込まないでね。


でも、周りの人は、君の魅力を見つけるのがちょっと下手なんだ。

だって、ずっと一緒にいるわけじゃないし、ずっと見ててくれるわけじゃないからね。

つまり、君に魅力がないんじゃなくて、君の魅力を見つけてもらえてない、分かってもらえてないんだよ。


そう聞くと、少し寂しい気もするね。

でもね、君だって同じ体験をしているんだよ。

さっき、なりたい子、憧れる子はすぐに思い浮かんだよね。

でも、思い浮かばなかった子には魅力が本当にないのかな?

たとえば、君は◯◯ちゃんの良いところを必死になって見つけようとしたことはあるかい?

◯◯くんが実はすごく算数ができるけど、まわりに自慢するような子じゃなかったら、君は◯◯くんの良いところを知らないままになっちゃうよね。


つまり、君もみんなも、良いところはあるのに、まわりに分かってもらえてないから、魅力がないって思われちゃうんだ。

どうしよう、せっかくこんなに魅力をたくさん持ってるのに!

じゃあ、どうしたらみんなに、君の魅力を分かってもらえるんだろう?

どうしたらいいかな・・?


君の魅力を分かってもらうためには、まず、君が周りの人の良いところをたくさん見つけることが大事なんだよ。

◯◯くんのココいいな。

◯◯ちゃん、あんなことできるんだ、すごいな。

君も、ともだちや先生から褒められたら、うれしいよね。

心がぱあーって明るくなったり、誇らしくなったりするよね。

そんな嬉しいキラキラした気持ちをみんなにもプレゼントしてみよう。

◯◯くんの字、きれいだねって。

◯◯ちゃん、おしゃれだねって。

◯◯くん盛り上げるの上手だねって。

◯◯ちゃんのお話、面白いねって。

君がいろんな人の魅力を見つけてくれると、みんな幸せな気持ちになってくれるね。

そうすると、今度はみんなが君の魅力も見つけてくれるようになるんだよ。

幸せな気持ちをプレゼントしてくれたから、そのお返しをくれるみたいにね。

だから、君はみんなから魅力を見つけてもらうためにも、君がみんなの魅力を見つけてあげるんだ。


最初のうちは、お返しが返ってこないかもしれない。

そんな時は、お父さんとお母さんが、その分、君の魅力を見つけてあげるから安心してね。

ときどき、君がお父さんやお母さんのいいところを見つけてくれるとうれしい気持ちになるから・・たまには見つけてくれてもいいからね。


今日は、愛してもらうためのお話。

愛してもらうためにも、まずは君がみんなの良いところを見つけてあげることから始めようね。

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