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この仕事(転職エージェント)の面白さ。

「転職エージェント」って聞くとどんなイメージですか?

いわゆる転職エージェントって転職を考えている求職者の転職活動を支援するお仕事。仕事を仕事にしている人たちです。仕事大好きっぽいですよね笑

この仕事の職種名って色々あってややこしいんですが、キャリアアドバイザーが今は一般的ですかね。キャリアコンサルタントは国家資格になってから資格を持ってないと名乗れないので現在はキャリアアドバイザー(CA)が定着しました。転職アドバイザーとか人材コンサルタントとか人材コーディネーターとかも一時期流行って使ってる会社多かったですね。
※今回はややこしいの求人企業側の営業(RA:リクルーティングアドバイザー)の話は端折ります。


キャリアアドバイザーやっていること

・求職者の集客業務(会社がやっていることも多い)
・求職者との面談(転職相談やキャリア相談の時間)
・求人紹介
・応募書類サポート(添削とか)
・推薦(企業にその人を推薦する)
・選考サポート(書類通過や面接通過のためのサポート)
・内定条件の交渉(大したことはできないことが多い)
・現職の退社、入社サポート

書き出すとこんな感じです。結構あります。


面談は何件ぐらいやってるか?

会社の体制やキャリアアドバイザーやターゲット層によって大きく異なりますが、毎月新規の面談を15件程度から多いと100件とかやっている会社もあります。KPIは20-30件で設定している会社が多いと思います。
(50件以上とか毎月やってる会社って決定率が悪すぎでしょ…)

決定は何件ぐらい?

決定とは、紹介した求人で内定獲得・入社承諾を取ること。この時点で売上が決まります。これも単価によって大きく変わりますね。一般的に知られている紹介業の成果報酬は[年収の30〜35%]です。でも最近は一律30万とか50万とかも増えているので、そうなるとCAとして必要な売上を確保するには決定件数を伸ばさないと担保できないので増えます。年間売上ベースで考えると2000万円がとりあえず一人前くらいって感じなので、月2件の決定が出せればいいんじゃないでしょうか。単価が安かったり分業体制を敷いてるところは月3-5件くらいは出さないと赤字さんになってしまいます。ただ大手の場合だとこれじゃあ全然足りません笑

ところで、年収の30%とか35%とか結構な金額取りますよね。でも転職エージェントを使ってる会社は驚くほどあります。転職エージェント事業者数(有料職業紹介事業者数)は、厚生労働省が2022年1月時点で全国に28,000社と言っています。それぐらい今は売り手市場(求職者が足らない状態)なんです。金額は高いように見えますが、実は利益率がそこまで高いわけでもない会社がほとんどです。ハイキャリア(年収800万円以上)をターゲットにやっている会社は1件の単価も高いので利益率は抜群でしょうけど。


転機って「環境の変化」

人生で大きな変化があるとしたら、
・生まれる
・結婚する
・子供が生まれる
・死ぬ

このレベルに匹敵することって少ないと思いますが、人は生きている環境に大きく左右される生物なので、環境が変わることは大きな転機といえます。その意味で言えば、就職・転職も人生において大きな変化があります。なので転職エージェントの仕事って「ヒト」の人生に大きな影響を与える仕事なんです。責任重大です。でも毎日仕事しているとそのことを忘れている人って多いので気をつけましょう。。。


そんな転職エージェント業で働く魅力は?

この仕事、勘違いしてこの業界に入ろうとしている人がいつまで経っても多くて。それも途轍もない確率で多い。一番多い例で言えば「やりがい」ですかね。決められいる業務そのものに「やりがい」を求めるのは間違っていて、自分がやった結果に対して「やりがい」を感じるかどうかで判断したほうがいいです。

転職エージェントってさっきも話した通り責任重大な仕事だし、誰かの転職相談を受けてサポートするし、やりがいがあるのだろうと。でもね、誰かのためになってない仕事なんて悪業以外は本来ないし、仕事内容そのものにやりがいが付随しているわけじゃないんですよ。ここ一番勘違いが多いです。

転職エージェントの一番の魅力はやりがいじゃない

と、思っておいたほうがいいですって話です。実際はやりがい多いですよ。でもそれを体感できるようになるまでは早くても2年くらいはかかると私は思っています。それより短期間の人が転職エージェントはやりがいがあると言っているとしたら「浅いな…」と心の中で呟きそうです。この話を書き出すとまたとんでもない量になりそうなので省きます。っていうより、そもそも仕事ってそんな簡単にやりがいを得られるものではないと思いますけどね。どんな仕事でもその仕事のベテランさんがいうやりがいって深いですよね。


んじゃ、転職エージェントの魅力ってなんぞや?

ってなりますよね。こんなネガティブなことを書くつもりじゃなかった…笑。本題に入ります。

転職エージェントをやると、知らないを知れる。「シゴト」をカテゴライズしたらその文脈のプロフェッショナルなわけなので、職業の知識において右に出る仕事はありません。転職市場やキャリア、世の中の業種・職種、内定を取るコツ、経歴の見せ方などキャリアアドバイザーとしての仕事だけ見ても【社会の裏技】とも言える知識やノウハウが手に入る。それ以外にも心理学的な要素だったり、交渉術、クロージング能力、論理的思考能力、コミュニケーション能力などなど、手に入るスキルは数知れず。こんな追及しがいのある仕事は滅多にお目にかかれないと思っちゃってます。私が思う転職エージェントの面白さってコレなんです。いわゆるRA(リクルーティングアドバイザー)も兼任するともっととんでもないことになりますよ。

ちなみに、この仕事ができる・できないラインの話をしたら、
・人と話すのが好き
・誰かのためになれることが嬉しい
・マルチタスク能力が高い

この辺りがあればこの仕事はできると思います。でもこの仕事を選んでよかった!と10年後でも断言できるようなタイプの人って、「知識欲の塊」みたいな人だと私は思っています。社会情勢、経済なんかも影響を受ける仕事なので、見たり聞いたり調べたり、学んだことがそのまま仕事に使える仕事ってすごい。特化型のエージェントじゃなければ、世の中にある採用をしている会社が全てお客様になり得る。toCに対しても社会人の全てがお客様になり得る。こんなお客様にできる層がだだっ広い仕事も少ない。お客様にできる人数・社数を数えたら、行政の次ぐらいに多いんじゃないかな?インフラ関係も多いけどあくまで業者としての立場なので直接お客様となっているわけでないので、この仕事は本当に特殊だと思う。あ、医者もそうか。その次くらいかな笑


はい。非常に、主観の入った見解ではありますが、私が思う転職エージェントとして働く面白さを話しました。

もちろんそれ以外にも面白さや魅力は山ほどありますよ。

ただ、少なくとも「知識欲の塊」みたいな人がいれば、今日ここで書いたことを転職エージェントとして働いたら体感できると私は思っています。ぜひ参考にしてみてください。





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