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定時


最近、定時退社することにハマっている。


朝、タイムカードを押す瞬間に定時で帰ることを目標にする。定時で帰宅するために1日のタイムスケジュールを簡単に整理する。
追加の仕事をできるだけ生まないように、とにかく効率重視で仕事を進めていく。終業時刻の30分前には1日の業務をすべて終え、明日の準備に取り掛かりながら時間を待つ。
そして定刻通りタイムカードを押す。


小さい頃から家が好きなのだ。
終わりの会に先生が黒板の前で話をしている最中、ランドセルに教科書や筆箱を詰める。「起立、気を付け」でランドセルを担ぎ、「礼」で体の向きは教室の扉に向かっていた小学生だった。
友達と外で遊ぶよりも家で1人で遊ぶことが好きだった。公園で鬼ごっこやサッカーをすることももちろん楽しかった。だけど家に帰ると、やっぱり落ち着くし素の自分でいられた。


コロナ禍でさらに1人遊びに拍車がかかった。
ラジオを聴くようになり、radikoのタイムフリー機能を活用し毎日深夜ラジオを聴いていた。
アイドルを推すようになり、ネットやテレビで彼女たちを追い、グッズを買って、ライブに行くようになった。
友達から紹介されてnoteを書くようになり、文章で表現することの難しさと楽しさを発見した。


定時退社を目標にしている理由がある。
残業をほんの少し、何の断りもなく勝手に削られた。
残業が他の人よりも多いことが理由らしい。
人一倍不器用だから、同じ業務内容でも時間がかかる。正直、自分なりに改善しなくてはいけなかったが残業代を貰えることに甘えていたのは反省しなければいけない。
が、始業時間の1時間前に出社して係の仕事をしても賃金は発生しない。定時を30分超えてもサービス残業とする暗黙のルールが会社に(部署に)広がっている。
よく分からない社内の暗黙のルールが僕は素直に飲み込めなかった。
勝手に削られた月は、誰がしても時間がかかる業務で仕方がない残業だったと僕は思っている。
それでも勝手に削られたのであれば、早急に自分の勤務時間を自分なりに考えないといけない。
社会人として当たり前のことをできていなかった自分のツケが回ってきたのだと反省した、次第である。


定時退社を目標にしてから1ヶ月経った。そこそこ順調に退社時間も短くなっている。


早く帰れば録画したテレビ番組も観れて、ラジオも聴けて、noteを書く時間も確保でき、読書する時間も余裕でとれる。これだけ充実したプライベートを過ごしてもちゃんと睡眠時間も確保できている。
心の健康状態は数か月前よりも良い気がする。
少し前向きになれる時間や余裕ができたせいか、仕事もそれなりに好調である。自分でも驚くぐらい調子がいい。
今はテレビゲームを買って、帰宅後の楽しみにしようかと画策している。

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