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保険証関係のトラブル

「保険証お持ちですか?」
「保険証のご提示をお願いいたします」

毎日あるいは毎月、
このようにお声掛けしていると思います。

医療事務が、受付で受診する患者さんの保険証を確認するのはごく当たり前のことである。
と、いうのは、私たち医療事務の感覚です。

中にはそうお思いでない方もいます。

今まで経験したトラブルケースについて
お話していこうと思います。


医療券をお持ちの方

保険証を持っていないことに対してナイーブな方もいらっしゃいます。

事前にお知らせいただいている場合を除き、医療券をお持ちであることはわかりません。

初診の方だったので、いつも通り、保険証のご提示をお願いしたところ、「保険証持ってないなんて言いたくないんだ!」と受付で仰せでした。
すぐに謝罪をしましたが、次回から聞かないように、とご指摘頂きました。

事前に連絡がなかった場合は、そこまでを把握することは不可能と考えます。

なので、こういうケースは、1回は経験と思って失敗しましょう。

解決策は、次回から、窓口で保険証のご提示を求めないようにすることです。

ただ2回目からお名前とお顔を覚えるのは難儀です。診察券に目印になるシールを貼ることで工夫しています。


保険証が割れているが記号・番号は問題なく確認できている場合

本来であれば、破損・毀損のある保険証は、速やかに再発行をするべきとされています。
割れたり、折れたりして、セロテープで貼って持ってくる方もいます。
全く記号番号が読み取れない場合は使用できません。
なぜなら、レセプト請求の際に誤った記号番号で請求すると返戻となるからです。

「割れているけど、見える」「折れているけど、見える」状況で、更に他の医療機関では、この保険証で受け付けて貰えた。というケースがトラブルになりやすいです。

またまたやってしまったのですが、
以前まで、毀損・破損がある場合の保険証の受付は不可としていました。

ある日、犬に保険証を噛まれ割れてしまった方が来院され、こちらの保険証は使用できないとお伝えすると、「隣のクリニックではこれは使えたのになんてクリニックだ!」とご意見を頂いたことがあります。

毀損や破損がある場合は、速やかに再発行するべき、とされている保険証を、医療機関として、効力のあるものと見なすかどうか、の判断が必要になります。

確かに、隣で使えたなら、当院でも使えると思うかもしれないな、と患者さんなら思うでしょう。

この経験から、「記号・番号が読み取れるなら受付可能」だという考えに至りました。

近隣の医療機関が良しとしているのであれば、足並みを揃える必要も多少あるのかな、とも思います。院長や上長と、どうするか決めておくと良いでしょう。

色々なトラブルケースがありますが、失敗をして、経験をして、次に生かせることが沢山あります。

医療事務の皆さん、毎日が挑戦と勉強です。
明日も頑張っていきましょうね。

次は何を更新しようかしら。(˘ω˘)




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