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問題です、グレープフルーツと併用注意の薬は次のうちどれ?〜1)利尿薬、2)カルシウム拮抗薬、3)ACE阻害薬
いつもTERU先生のブログにお邪魔させて頂いております、
薬剤師TATSUです。
今回も皆さんのテスト勉強の助けになればと思い、記事を書かせて頂きたく存じます。今回もTERU先生がまとめて頂いた、看護師国家試験問題の薬理分野10年分を参考に解説させていただきます。
今回のテーマは、グレープフルーツとの飲み合わせに注意すべき薬についてです。
さて、皆さんはこのテーマの問、お分かりでしょうか?
正解は、降圧剤で使う、カルシウム拮抗薬です。
なぜ、カルシウム拮抗薬との相性が悪いのか?
結論からお伝えすると、グレープフルーツに含まれるある成分によって、薬の効き目が強くなってしまうからです。
薬は体にとって、本来異物であるため、小腸や肝臓から出る酵素によって代謝、分解を受けます。その結果、薬の働きが少し抑えられた状態で効果を発揮します。
カルシウム拮抗薬を服用すると、小腸や肝臓でCYP3A4という代謝酵素によって代謝されることで、薬の働きが少し抑えられます。
ここで、グレープフルーツを摂取すると、グレープフルーツの成分によってCYP3A4という代謝酵素の働きを弱めてしまいます。この成分をフラノクマリンといいます。このフラノクマリンという成分は、多くの柑橘類に入っている成分でありますが、特に量が多いのがグレープフルーツであるため、添付文書上でも併用注意の食べ物に、グレープフルーツが代表として取り上げられています。
よって、グレープフルーツを摂取すると、カルシウム拮抗薬の降圧作用が強く出てしまうのです。
いかがでしたでしょうか?
今回はグレープフルーツとの飲み合わせで注意すべき薬についてお話させて頂きました。
今回の内容も、下記の動画で紹介しておりますので、ご興味あれば是非見てみて下さい!
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