病理学講義1)はじめに〜国試対策にも、臨床でも!病理学を学ぼう!〜
病理学とは、病気の成り立ちや、原因を解き明かす学問です!
といっても、すぐにはピンとこないかも知れません
臨床にたずさわる者にとって、病気を成り立ちから理解すると、どんなよいことがあるでしょうか?
まずは、病理学を学ぶ楽しさや、意義をお話ししましょう
現在,患者さんに起きている症状の原因や、状態を把握するだけでなく、
予後や、どんな合併症が起こり得るかを予測するのにも役立ちます
看護師さんであれば看護計画、リハスタッフであれば、リハビリ目標を理論的に考える手助けになるはずです
例えば、受け持った患者さんの足がむくんでいた場合、何が起きていると考えますか?
むくみ(浮腫)は、血液循環の障害、炎症、血液の浸透圧の変化など、色々な原因で起きます
それを知っていると、心臓に異常はないか、下肢の深部静脈血栓症など、血管に異常はないか?、足の組織が感染を起こしていないか?、血液中のタンパク質が下がるような、腎臓、肝臓の病気は無いか?などと、順番に考えをめぐらせることができるのです
その原因が治療可能であれば、予後も良くなると推測できます
このように、病理学を学んでいると、日々の臨床現場で起きる事象を、順序立てて考察出来るようになるのです
では、学生さんにとっては?
医療系の学校では、まずはじめに、「基礎医学」といって、解剖学や、生理学、生化学で、正常な人体を学びます
正常な状態がわからないと、異常もわからないからです
その後に、病気(=異常な状態)を学んでいくわけです
そして、学年が進むと、「臨床医学」の授業が始まります
臨床医学の講義は、脳神経、消化器、呼吸器、運動器、といったいわゆる臓器別になっています
この時期、各科目で、たくさんの病名が一気に出てきて、あせってしまう学生さんも多いことと思います
「国家試験なんて、本当に受かるのかな、、、。」なんて、急に不安に
でも、大丈夫!
ここで、病気の成り立ちを知っておくと、頭の中がスッキリ整理できます!
病理学は、いわば、正常な人体を学ぶ「基礎医学」と、病気を勉強する「臨床医学」の架け橋です
では、いよいよ、具体的に病気の成り立ちがどのように分類できるか見ていきましょう
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました
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