0-DAYA
前回のお話はこちらからご覧いただけます
糖尿病については
昔、何かの映画で
お腹に注射を打つ
そんなシーンを見たことがあるくらい。
初日。
オープン前から、入り口には患者様の長蛇の列が。
オープンと同時に、院内にある色とりどりの様々な形をした椅子たちが
患者様で徐々に埋まっていきます。
受付・会計
診察室
検査室では
総勢30人程の医師とスタッフの方々が
まるで早送りしているテレビを見ているかのような速度で
手足を止めることなく動き続ける。
既にこの時点で、圧倒される私。
オープンから数分という束の間に
私の中にあった「クリニック」のイメージを
2倍、3倍と超えていく。
-----
凄い場所にきてしまった・・・
-----
この世界の中で私にできること、あるのだろうか。
そんな想いでいっぱいになりながら
私の第一歩がスタートします。
私の配属は診察室で業務を遂行する
医療業界では【クラーク】と呼ばれるところ
診察室で飛び交う言葉
パソコンに羅列している文字
ここは日本なはずなのに、全く理解することができない。
・・・暗号?
たとえばこんな言葉。
頭の中は、クエスチョンマークでいっぱいに。
そして驚きなことに
この暗号(言葉)は、数えきれないほどの組み合わせで
何通りも存在をします。
(一体何通りあるのだろう・・・)
この暗号(言葉)を解読し、書類を作成していく流れのため
「暗号解読作業」が終わらないと、先の作業へ進めることができません。
-----
凄い場所にきてしまった・・・
-----
暗号解読人となるには
ただ、ひたすらに暗号に触れ、解読作業に徹する他はない。
私に、立ち止まっている時間はなく
やるしかない。
失敗を恐れていたら何もできない。
行動をすること
それがいま私にできること
早送りのテレビの中では
とりあえず理解をすることは、優先事項から外し
スタッフの方々から発生する暗号を漏らすことなくメモに残すことを徹底。
そして目で見て
作業の順番や方法を景色・映像として認識・暗記する。
まさしく
置いて行かれないように。
必死。
すべての五感を余すことなく使用し
気付くと、退勤の時間になった。
言葉が通じない世界で
私、一体全体どうなるのだろう。
漠然とした不安に包まれ、帰路につく。
医療法人takk
糖尿病・甲状腺 上西内科
ito
-----
たいせつなお時間を割いていただき
お読みくださり、ありがとうございました☻
-----