実務講座にお金を使うのはもったいない。行政書士開業時のお金の使い方。
行政書士の実務講座の受講はもったいないよってお話しです。
もう受けてしまっている方は無駄にしないように使い込んで役に立ててください。
わたしも実務講座を2つほど受けています。
が、今となれば必要なかったと感じています。
その理由は講座で教えてもらえる様な基本的な依頼なんてないからです。
そんな単純なものではありません。
仮に起業支援をしようと思い、会社設立の講座を受けたとします。講座では時間も資料も限られていますので、基本的なことを教えてもらうしかないと思います。
結局依頼を受けた時は実務書を読んだり、役所に問い合わせをしたりしないと解決しない案件がほとんどです。ましてや開業当初なんて初めての事ばかりですので、調べて業務を遂行するしかありません。
例えば実務講座で中国法人・中国国籍の中国在住の代表者の会社から日本で合同会社を設立の仕方を説明しているでしょうか?
おそらく実務講座には説明ないと思います。
合同会社だから定款認証もないので、公証役場に聞くこともできません。
中国には印鑑証明書もありませんし、商業登記簿もありません。
代表権はどうやって確認しますか?
外国法人が作ろうとしてる会社が外為法の事前申出が必要な業務内容だったら?
出資金の振込先は?
日本の銀行に口座がなかったとしたら?
ではシンガポール法人だったら?
国によっても必要書類が変わってきます。実務ではこんなことを調べながら定款作成して、必要書類を案内しないといけないわけです。
こんなことが起きる実務で実務講座を受けたところで歯がたちません。
結局自分で調べたり先輩に聞いたりするしかないのです。
基本的な内容なら実務本を読めば分かります。
なので講座受けるより検索能力高めたり、仕事を受任できるよう営業にお金や時間を使った方が良いわけです。
間違いありません。あきらめなければ必ず答えはあります。その都度調べた方が効率的です。
大切なお金と時間です。有意義に使いましょう。
実務講座の内容が悪いと言っている訳ではございません。お金に余裕があり、基本的なことを聞きたいのであれば受けても良いと思います。
実際の実務に生かしたいのであれば、他のことにお金と時間を使いましょう。
実務は試験みたいに6割取れば良いわけではありません。10割じゃなきゃいけないのです。
お客様の依頼に応えないと損害賠償請求を受けてしまいます。
設立なら設立日に間に合わなかったらとんでもないことになります。
開業前には分からないことですが、実務はそれぐらいシビアな世界です。むしろ講座を受けたぐらいで、網羅できたらこんな楽なことはありません。
自力で調査していく力を身につけるしかありません。これは実務で鍛えていくしかありません。
行政書士あるあるとして何でも勉強勉強になってしまいがちですが、本気で開業するなら大切なお金と時間を有意義に使ってください。
開業時のお金はほんとに大切です。
キャッシュの必要性はこちらの記事に書いています。
わたしの様に廃業したくない人はお金の使い方に慎重になってください。
実務講座にお金を使うのはもったいない。行政書士開業時のお金の使い方の話でした。