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POTLUCK AWARD 2024 グランプリ受賞しました!

9月27日に東京ミッドタウン八重洲で開催された日本最大級の地域経済の祭典「POTLUCK FES & AWARD '24 Autumn」にて当社が15年に渡り取り組んできた「公共交通と観光を軸としたベイエリア開発」がグランプリを受賞しました。

応募総数142件のうち、最終審査会に進出は僅か12団体の狭き門を通過。当日は辞退者等を除く10団体による1人持ち時間3分間のプレゼンが実施され、厳正なる審査の結果当社がグランプリを受賞となりました。


POTLUCK YAESU(ポットラックヤエス)とは

東京ミッドタウン八重洲に拠点を構える三井不動産×NewsPicksが仕掛ける地域経済創発プロジェクトのこと。2023年春に開業し、様々なテーマで地方の課題について議論したり、各地域の魅力発信・関係人口の創出イベントが毎週のように開催されてきて来ました。まさにコンセプト通り、全国を結ぶハブのような役割を果たしています。

POTLUCK YAESUとは
「地域経済創発プロジェクト」
日本各地の"WILL"を持ち寄り、創発を起こすためのパブリックスペース

「POTLUCK YAESU(ポットラック ヤエス)」は、東京ミッドタウン八重洲5階に設けた「イノベーションフィールド八重洲」を拠点に、地域経済で挑戦する人々が集い、つながるための「場」と「機会」を創出するプロジェクト。本プロジェクトは、地域の未来に貢献する「プロジェクトパートナー」と共に、それぞれの価値観や取り組みを広めることで、地域経済の“創発”を目指します。日本全国の魅力を次々に呼び起こし、各地の挑戦者がつながることで、新たな地域間ネットワークが築かれる場です。POTLUCK YAESUは、東京ミッドタウン八重洲の施設コンセプトである「ジャパン・プレゼンテーション・フィールド〜日本の夢が集う街。世界の夢に育つ街〜」を体現するプロジェクトとして、CAFE、LOUNGE、STUDIO/EVENT SPACEという「場」や交流イベントなどの「機会」を提供することで地域経済におけるコレクティブ・インパクトを興し、日本全国でのイノベーション創出を目指します。

POTLUCK YAESU(ポットラック ヤエス)公式サイトより
拠点のある東京ミッドタウン八重洲
5階ラウンジフロア
広々とした空間


奥のカフェスペースでは地域から持ち寄ったの食材を提供することもできる

POTLUCK FES(ポットラックフェス)とは

POTLUCK YAESUを舞台に様々なテーマでトークセッションが開催され、各地域から持ち寄られたフードやお酒の提供など地域を感じ、地域プレーヤーの交流を促す地域経済創発プロジェクトの祭典が「POTLUCK FES」。これまで2023年春・秋、2024年春の3階開催され、今回の秋で4回目となります。

 「POTLUCK FES」では、地域経済の創発や、地域を起点にしたイノベーションのきっかけを掴むことを⽬的にした多様なトークセッションを開催します。「SOCIAL STAGE」と「BUSINESS STAGE」の2会場を設け、公民連携や、地域における産業創造など、幅広いテーマのディスカッションを展開いたします。

POTLUCK FES 公式サイトより

実際に私も2023年秋のフェスにて【ローカルビジネス革新論:「地方では儲からない」は本当か?】をテーマに登壇する機会を頂いています。その際は北海道ホテルの林さん、株式会社上間フードアンドライフの上間さんと3人で経営環境としての地域の課題と可能性について議論させて頂きました。

セッションの様子

フェスは本当に魅力的なセッションがびっしり。毎回、どれも参加したいけど重なるから選ぶのが大変だとの声が聞こえてくる。それくらい素晴らしい登壇者陣だし、なかなか普段話を聞くことができない著名人も多い。この人選をできる運営側は本当にすごい人脈と熱意を持っているのだろうと感心するばかりです。

2023年春。自治体トップのセッションは面白かった
ウェルビーイングのセッション。本当に多種多様なテーマがある

POTLUCK AWARD(ポットラックアワード)

今回から「POTLUCK FES & AWARD’24」とリニューアルされました。その趣旨は公式サイトの文章を読んで頂くのがわかりやすい。

地域経済創発のニュースターを発掘するポットラック・アワード開催!

地域経済創発プロジェクト「POTLUCK YAESU」は、地域の挑戦者たちが集い、繋がりを深める「場」と「機会」を提供してきました。開始からわずか1年で、延べ2,000名を超える方々が参加し、その熱意と情熱を分かち合ってくださいました。

さらに、プロジェクトを進化させ、地域における挑戦を増やすために、POTLUCK AWARDを始めます。地域活用と価値向上を志すみなさんと共に、プロジェクトを持ち寄り(=POTLUCK)、そこから始まる可能性を語り合いながら、地域経済創発が加速するきっかけを生むアワードの開催です。

地域における挑戦を増やすには、「プレイフルに挑戦していく心意気」が必要ではないか、と考えています。誰かが挑戦する姿は、いつも誰かの挑戦を後押しする。POTLUCK AWARDは、応募者や参加者といった垣根を超え、常に挑戦者へ共感し、ともに希望を創る仲間たちの「トライブ」となることを目指します。

各地域に眠る可能性を発掘し、その魅力を広く伝えていく。そして、将来は日本という国の見どころがすっかり書き換わってしまうような、地域を巡るための新たな産業地図を描きたいのです。このアワードは、言わば地域にとって「未来の大発表会」です。

地域の価値を、みなさんの手で、あげていきましょう。

アワード公式サイトより

本アワードは5月30日より応募を開始し、当初の締め切りは6月28日だったものの好評につき7月5日まで延長された。1次審査は書類審査となり、大東市のmorinekiを運営するコーミンの入江智子さんや前徳島市長の内藤佐和子さん、リトルパークの古里さん、NewsPicks Re:gion 編集長の呉さんなど地方をよく知る審査員が選考。応募総数142件あったとのことで、後日入江さんや内藤さんにお話をお伺いしたところレベルが高い取り組みが多く、本当に僅か10件まで絞り込むのは大変だったと仰られてました。

私は最初応募を迷っていたのですが、木下斉さんや運営の山本さんらからも応募するよう促されたこともあり応募を決断。応募フォームはアメリカ視察旅行中に突貫で仕上げて申請しました。応募をしたことをすっかり忘れていた7月31日に1通のメールが届く。

【選考結果のお知らせ】POTLUCK AWARD 2024(最終審査会のご参加について要回答)

おお! 最終審査会に選ばれたんだと喜んだのも束の間、ファイナリストの一覧を見てビックリ。やばいなんなのこのレベルの高さは、みっちゃん、加藤さん、岡本さん、岩田君までいるじゃないか。ファイナリストは知り合いも多く、その活動の素晴らしさはよく知っているので喜びよりも焦りを感じました。そして何より、1年で一番忙しい8月中はほぼ準備は難しい。8月末から香港〜北九州〜広島〜鹿児島の遠征が確定していたのでどうしようと焦るばかりで、準備に手がつかないまま本番が近づいてきました。

最終審査員のメンツを見ても怖さしかありませんでした(笑)

AWARDへの準備

PORLUCK AWARDの難しさは3分でプレゼンをまとめる必要があること。3分って本当に短い。私は最初に作ったパワポ資料は何と38枚であり。まあ終わる訳ないですよね。絶対に伝えたいこと、削ってもよいことを取捨選択しながら何とか3分に収まるようにして行きました。

また今回の審査基準に関しても繰り返しチェックしました。どんなに素晴らしいプレゼンでもアワードの審査基準から逸脱したものだと評価は低くなる。主催者・審査員が何を求め、どのような点を重視しているかを読み解く必要があります。特にPOTLUCKの最大のコンセプトは「地域経済創発」だし、今回の基準もそこを重視しています。

審査基準をみても”経済”という言葉が繰り返されている

私がPOTLUCK YAESUを立ち上げ準備をしている段階からNewsPicksや三井不動産の方々から聞いていたのが「キラキラした地方創生はいらない。経済が活性化しない地域は衰退する」という危機感を持っていらっしゃたこと。だからこそ、今回のアワードはその点にしっかり踏み込んだプレゼンが求められると読んでいました。

POTLUCK AWARD本番

今回私は厚かましくも、地元経営者の先輩方やJR九州東京支社の皆様、コーチを務める都市経営プロフェッショナルスクールの担当スクール生に応援に来て欲しいとお願いをしていました。正直完全アウェーになる気がしていて心配だったんです。そんな私の心情を察してか多くの方に応援に来て頂きました。特に私が地元でいつもお世話になっており、尊敬する3名の先輩方が応援に来て頂いたのは本当に心強かったです。

27日の10時に会場入り。ムサシの岡本さん、ばあちゃんおじさんの大熊みっちゃんなど知り合いのファイナリストと挨拶。各自口々に「3分難しい。まとまらない」と言っており、歴戦の猛者たちでも難しく感じているんだなと感じましたし、逆にそれを聞いて安堵もしました。

今回不安だったのが、私の発表順が最後だったこと。ファイナリストはプレゼンが上手い人ばかりだし、どんどんプレッシャーが増すのではないかと緊張が増してきました。

これはくじ引きシステムで厳正に抽選が行われました。

トップバッターはサルトコラボレイティブ加藤さん。いつも仲良くさせているのでその実力はよく知る方。昨年から取り組む三角活性化プロジェクト「andMISUMI」のコンセプト作りに多大なるサポートを頂いています。その共感を呼ぶようなコンセプトで早速会場の聴衆の心を掴んでいるのがわかる。流石ですね。

優しさと緩さが絶妙なバランス

続いてはムサシ岡本さん。加藤さんと同じくandoMISUMIのマルシェ運営では岡本さんには本当にお世話になりました。元ジャーナリーストであり冒険家の岡本さんはやはり熱量がある。出鼻から素晴らしいお二人のお話でこりゃ凄いなと焦りを感じました。

キャラクターが確立されている岡本さん

その後、緑葉社畑本さん、ふるさと兼業さんが終わり前半戦終了。想像通りのレベルの高さ。後半戦は一体どうなるんだろう。

後半戦トップはうきはの宝・大熊みっちゃん。知る人ぞ知るばあちゃんおじさんです。最近はばあちゃん新聞が絶好調な上に個性的なキャラ全開で一気に会場の雰囲気を持っていく。個人的に優勝候補筆頭と予想していました。

この個性は最強ですよ

続いてミスターPOTLUCKの尾州ひつじサミット岩田君。当日はプレゼンだけでなく、セッションのファシリテーターなどフル回転。やはりトークは慣れていますね。みっちゃんに次ぐ優勝候補だと感じました。

ミスターPOTLUCK岩田君

その後、NoMaps、渋谷肥料、Conect.tの発表があり、いよいよ私の番。他の9組の発表を聞きながらある点が気になりました。それは今回の審査基準との整合性。どれもが素晴らしい取り組みであり、地域に波及効果をもたらしているのは間違いない。そして勿論プレゼンも上手い。でも、どのくらいの波及効果があったのか、投資をどれくらいしたのか、ビジネスモデルに新規性があるのかははっきりとした言及はない。私は長年営業をやっているので、取引先が求めるものは何かを考える癖がある。だから今回も上述の通りPOTLUCKの運営が求めるもの、審査員が求めるもは何かを他社のプレゼンを聞きながら戦略を考えました。そこで思いついたのが最初に強烈なフレーズから始めること。

みなさん儲かってますか? 

この言葉に会場の人は一様に苦笑い。「よっしゃ!」この瞬間に行けると確信をしました。そのあとは天草宝島ラインとJR九州の連携の歴史を紐解き、その結果前島港の開発に繋がり、地元の経営者が多額の投資を行い、実現した理由は地域の団結力という話で締めくくりました。

3分ジャストでプレゼン終了

授賞式&結果発表

プレゼンが終わると、授賞式まで1時間半ほど時間がある。会場にいると緊張が増すので上天草の先輩方を誘って、3階にある炉端焼きで一杯飲むことに。プレゼンの内容について先輩方から感想を聞きながらお酒をぐびぐび。気づいたらあっという間に授賞式の時間になり慌てて会計。わずか1時間半で1人1万円以上の金額になっていました(笑)

会場に戻ると多くの人だかりで、入り口でドリンクを貰いながら会場へ。まずはオーディエンス賞から発表。予想通りというか、聴衆から最も支持されたのは大熊みっちゃんでした。これは本当に納得。次に準グランプリ2名の発表。緑葉社の畑本さんと尾州ひつじサミット君が呼ばれる。こちらも異論は全くなし。

次はいよいよグランプリの発表。私は多少自信はあったものの、もう1回みっちゃんが呼ばれるだろうと予想し、受賞なしかと少し意気消沈。できる限りのことはやってこの結果なら仕方がないと諦めていました。木下斉さんが壇上に上がり、音楽もなり会場のボルテージも最高潮! そして木下さんの口から発せられた言葉は

グランプリは「株式会社シークルーズ!」

えっ? うそ? マジで? 頭が真っ白に。先輩や周囲にいた知人たちから促され壇上へ向かいました。そしてトロフィーの授与、記念撮影が続きグランプリ受賞者のコメントへ。今回多忙の中で上天草からわざわざ応援に来て頂いた先輩方に感謝の気持ちを伝えたかったので壇上へ来ていただきました。その際に会場の皆さんに伝えたかったのが、地域を変えるには経営者の覚悟と勇気、連携が必要であり、その証が3名の先輩方だということでした。私も泣きそうでしたし、先輩方の目も赤くなっているのを見て本当に嬉しかったです。また、その他にもJR九州東京支社の皆様やコーチを務める都市経営プロフェッショナルスクールのスクール生たち、友人知人。本当に多くの方に支えて頂いたおかげで受賞できました。

その後、多くの友人知人、他のファイナリストから祝福の声をかけて頂きました。また、たくさんの方々が名刺交換に来て頂きあっという間のPOTLUCK AWARDでした。その後、先輩方と軽く祝勝会をして心地よい余韻に浸りながらホテルへ帰りました。

9月は出張続きで、前日の夕方までドラマのロケ対応で熊本空港の最終便にギリギリ滑り込んで向かうほどの強行日程でしたが、頑張った甲斐がありましたし、胸を張って家族と社員に受賞結果を報告できました。

運営の上垣さん、山本さん、審査委員長の木下さん
上天草の先輩方と漫才みたいな掛け合い
大好きな先輩方記念撮影
ファイナリスト、審査員の皆様と記念撮影
会場にいたみんなで記念撮影

プレゼン&授賞式の様子

こちらは定期購読者限定でプレゼンや授賞式の動画を公開します!

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