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天草の名店「福伸」が熊本空港へ出店

上天草で最も集客する和食レストランとして有名な海鮮家福伸。天草五橋の5号橋たもとにある名店は天草の新鮮な海鮮料理を提供し、多くの観光客を呼び寄せている。上天草の本店だけでなく、天草市本渡・熊本市銀座通り・JR熊本アミュプラザとグループで4店舗あり、新たな新店舗として3月23日(金)にグランドオープンする熊本空港ターミナルビルに新たに「鮨福伸」を出店することになった。社長の福田氏は公私共に仲良くさせて頂いている経営者の先輩。その先輩の新たなチャレンジに仲間として敬意を表するともに新店舗の盛況を期待しているところだ。

福伸グループ一覧
・海鮮家 福伸 熊本県上天草市松島町合津6003-1
・福伸 はなれ利休 熊本県天草市東町45番地
・海鮮家 福伸銀座通り 熊本県熊本市中央区下通1丁目9-8 銀座ビルB1
・天草 福伸 熊本県熊本市西区春日3-15-26
    アミュプラザくまもと ひのくにダイニング7F

福伸公式サイト
天草随一の集客を誇る福伸本店
新鮮な海の幸の需要はコロナ禍でも普遍だ
オーシャンビューの席も多い店内

コロナ禍でも攻めの経営を貫く

福伸は熊本県内では知らない人はいないほど有名な海鮮料理店。特に本店は怪物級の集客を誇り、平日でもランチタイムは駐車場が満車は当たり前で多くの待ち時間が出る、座席数220席の大箱店舗なのに。コロナ禍になっても本店の集客は緊急事態宣言時を除いてほとんど落ちることはなかった。流石に熊本市中心部の繁華街にある銀座通り店は緊急事態宣言や行動制限時は休業を繰り返したそうだが、コロナ禍でもある程度の集客を誇った上天草にある本店は安定した集客を誇っていた。その要因としていくらコロナ禍とは言え、人は美味しい食事を我慢できない生き物である。行動制限がかかりずっと家で自炊ばかりは耐えられず、やはり気分転換・息抜きは必要なわけで、コロナ禍で明確になった保守的な内陸部より開放的な海辺へ人は流れて行った。熊本市内から1時間30分ほどで訪れることが可能な上天草はマイクロツーリズムの視点で考えると最高の立地だったのだ。そのような安定したベースがあったからこそ2021年4月23日という最悪のタイミングで開業したJR九州熊本駅に開業した商業ビル「アミュプラザ熊本」に出店が可能だったのだ。

やはり海鮮は安定の人気

私は遠方から来客が来ると良く福伸へご案内をする。何故なら前述の通り、観光客は天草では海鮮料理を欲する。天草には黒毛和牛や天草大王、天草梅肉ポークなど実は肉類も非常に充実しているのだが、やはり海鮮料理が圧倒的人気だ。代表的な車海老や伊勢海老、渡り蟹などの甲殻類を筆頭に鮑やウニ、トラフグなど様々な高級魚介類を食することができる地域であり、天草でわざわざ肉は食べないのである。肉類も最高に美味しいのだが、需要と共有のバランスは難しく、天草大王などは天草島内よりむしろ熊本市内の居酒屋などの方が遥かによく食べられている。だから海鮮を食べたい友人知人は福伸を案内するのが安心安全なのだ。

車海老を贅沢に使った天丼。エビが大きい!
こちらは車海老を使ったエビフライ。なんとも贅沢
もちろん刺身は説明するまでもなく美味い

次のステージは熊本空港新旅客ターミナルビル

ご存知ない方もいるかもしれないが熊本空港は三井不動産や双日を中心に地場企業から構成される企業群が運営権を取得し、2020年4月から民営化となった。実は熊本は交通ターミナルが一気の更新が進んだ全国でも稀有な地域でしかもその全てがコロナ禍に重なってしまうという不運。熊本空港新旅客ターミナルビルは熊本地震でダメージを受けた旧ターミナルが民営化をきっかけに新築で建て直すビッグプロジェクト。ちなみに各ターミナルの夏季業日は下記の通り。

熊本交通機関の新ターミナル開業日
サクラマチクマモト 2019年9月14日
JR熊本駅アミュプラザ熊本 2021年4月23日
熊本空港旅客ターミナルビル 2023年3月23日

そんな中で、この新たなランドマーク群に2ヶ所出店している飲食店は私が知る限る福伸グループと馬肉料理で有名な菅乃屋だけである。このコロナ禍で大打撃の業種といえば観光・運輸・飲食。そのダメージを受けた業種なのに天草が本社の中小企業が2ヶ所出店するのである。これは相当な覚悟と財務体力が必要なのは経営者ならば容易にわかる。ただ、各ターミナルそれぞれがコロナ禍かつ熊本のマーケットに対してオーバーストア気味であったことからリーシングに苦戦し、普段より出店条件面のハードルが下がったのはプラス材料だったと言える。

熊本空港新旅客ターミナル:熊本空港公式サイトより
鮨福伸 イメージパース

熊本空港の新店舗はカウンターのみの7席。フードコート内にあるのでテイクアウトも可能だ。看板商品は天草産クロマグロ。搭乗前に天草の豪華な海の幸を堪能出来る嬉しい店舗になりそうだ。寿司は江戸時代において現代のファストフードの立ち位置だったので、時間が無い利用客も気軽に楽しむことができる。早速、熊本空港をよく使う東京などの知人に紹介するともの凄い興味を示してくれた。私から見ても十分勝算があると感じる。

今回の新旅客ターミナルが面白いのはショッピング&グルメゾーンがある滞在型ゲートラウンジは日本で初めて荷物検査後に国内線・国際線(イミグレ通過後)が共通の「内際共用」として国際線旅客も利用可能なシステムになっていること。訪日外国人も寿司が大好きな方は多いので注目されるのではないだろうか。ちなみに開業間際の新旅客ターミナル内覧会に何度かいくチャンスはあったのだが他の予定と全て重なり残念ながらまだ見ることは出来ていない。開業後に楽しみはとっておきたいと思う。

滞在型ゲートラウンジ:熊本空港公式サイトより

試食会で頂いた鮨

先日、福田社長から私は出張族なので試食役にはちょうど良いとのことで、空港で提供される鮨を一足先に福伸本店にて空港で実際に鮨を握る大将たちに握って頂いた。

先ずは看板商品であるクロマグロの赤身・中トロ・大トロ。写真の通り脂がよくのっており、口の中に入れるととろけるような食感で、シャリと絶妙のハーモニーを奏でる。天草産の甘めの醤油とも相性が良くこれだけでも食べる価値あり。

飛行機に乗る直前までこのマグロが食べれる幸せ

次に天草産車海老の握り。説明が必要ないほどの濃厚な旨味たっぷり感が溢れるプリプリの身。マグロ負けないほどの美味しさ。

回転寿司のエビとは全く別物(笑)

次に食したのが天草産ウニの握り。食べただけで痛風になりそうな濃厚なウニは思わず涎が出てしまうほどのオーラが漂っていた。

多めのワサビがまたウニの味を引き立てていた

次はオーソドックスなネタである鰆、真鯛、穴子が来た。ビールに日本酒とアルコールが進んでいたこともありどんどん胃袋に入っていく。おすすめは穴子。タレはちょっと甘めだが穴子の素材の良さを引き立ててくれて美味だった。

天草名産の真鯛も確実に外せないネタの一つ

次は炙り物。鯖、カンパチ、サーモンの組み合わせ。あー日本酒が進んでとまらない。熊本県産の日本酒「れいざん」をぐびぐび飲んでしまう。

カンパチが穏当に美味しかった

最後はイカ、のどぐろ、いくら。お腹いっぱいのようだが美味しい握りはまだまだ胃袋に入っていく。

ここまで来るともう満足

この記事をはこの辺りでそろそろ終了となるが、読者の皆さんは熊本空港新旅客ターミナルが開業したら真っ先に鮨福伸へ行きたくなったのではないだろうか? 私も早く行きたい。3月23日に開業したら是非足を運んでいただければと思う。

追記:内装工事中の店舗写真を頂いたのでちょっとだけご紹介

落ち着いた和のテイストを感じるサイン
黒い柱と木を調和させた意匠がかっこいい


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