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建築をトリビュートする
こんにちは、フミです。
8月28日 クリープハイプのトリビュートアルバム
「もしも生まれ変わったならそっとこんな声になって」
というアルバムがリリースされました。
今日はこのアルバムについて、音楽と建築について書こうと思います。
トリビュートアルバムとは
トリビュートとは感謝や尊敬の気持ちを表すしるしという意味を持ちます。つまり、他のアーティストの曲に敬意を表しながらカバーをするアルバムのことです。
「もしも生まれ変わったならそっとこんな声になって」では11組のアーティストがクリープハイプの曲をカバーしています。アルバム名がもう良いですよね。音楽を交換するというよりは声をそっと交換してアレンジしてちょっと遊んでみる。そんなイメージです。
特に面白かったのはUNISON SQUERE GARDENがカバーした「イト」です。
イントロのドラムが流れてきた瞬間、え!?これは!?
次にギターのあのフレーズが。いや!これは!シュガソン!!
ユニゾンの代表曲、シュガーソングとビターステップのイントロを少しアレンジして、でもイトの原型は崩さないように、合わさっていて。
歌詞は大きく変わらないけれど、「身動き取れない」を「身動きとれやしない」と歌ったり、「手のひらで」「その日まで」「壊せ」一つ一つの言葉に斎藤節(ボーカル)が効いている。
それはワクワク、感動、楽しい、どの言葉にも当てはまらない不思議な感情にさせてくれました。
ぜひ本家の「イト」とカバーの「イト」を繰り返して聞いてほしいです。この気持ちを共有したいです。↓
この「イト」はもともとシュガソンをリスペクトして作られた曲という背景もあり、クリープハイプとユニゾンがお互いにリスペクトしあっていること、お互いにこれは参ったなーー!最高すぎる!と聴きながら思っているのが想像できてしまう。まさに斎&宏!(最高)
つまり、これってお互いのリスペクトがないと成り立たなくて、そこからお互いのらしさを把握しながら自分の節を混ぜていく。それはアーティスト同士の遊びで終わるわけではなく、私たちをも楽しませてくれるんです。
このアルバムを聴いて、同じようにはできないかもしれないけど建築も建築家同士でそっと手を交換して、お互いの面白さを発見して、建築以外の人にも面白がってもらったり誰かの心を動かしたりする、そんなことが出来ないかなあって、そんなことを考えていました。
建築ってすごく身近にあるのにぜんぜん身近じゃない。
でも音楽ってなんだか身近にあって。
本当は建築も見るのも触るのも入るのも出るのも自由で、建築家の遊び心に私たちも遊ばれて、楽しみ方次第、見方次第ですごく面白いと思うんです。
原形があるからこそ楽しめるトリビュート。
だから、1つの大きなショッピングモールを複数の建築家で作り上げるのではなく、万博でもコラボでもない。
かといってリノベーションみたいに上書きしていくしていくものでもない。
自分たちでも分かっていなかったことに気づくために。
1つの建築が解釈されてそれぞれの手で表現されるような建築のトリビュートの仕方。これが実現出来たらなんだか建築の面白さをもっといろんな人も気づけるような気がしています。
↑ぜひ、何かアイディアがあったら教えてほしいです!