変化はするけど変わってない


 最近、高校時代の友達と話す機会が何度かあった。
その中でも群を抜いてつるんでいるのは元部活仲間達。バスケ部に所属していた私達は、毎日ジャージで登校し、メイクもせず、日が暮れるまで走っていた。
気付けば引退から丸々3年。

あの時同じ結果を求めて同じ方向に走っていた私達は全員面白いくらい別々の道を歩いている。
海外にいく人、就活に追われる人、院に進学する人、バスケを続ける人、大学生活を謳歌する人、好きなことに没頭する人、アイドルにハマる人、、、

夏は決まってショートだった髪は伸び、ネイルをし、メイクをし、焼けていた肌は人並みに白くなった。

話す内容も、テストの話ではなく就活の話になり、試合の話ではなく、資格の話なり、好きな人とデートに行った話ではなく、結婚相手に求める条件の話になった。
集まる場所も、食べ放題じゃなくて、高くてもお洒落なお店を選ぶようになった。

私達はこうやって大人になっていくんだな。
そう実感する。

また何年後、何十年後かに飲んだ時、パートナーの話をしたり、子供の話をしたり、職場の話をしたり、それでも相変わらず高校の思い出話をするのかな。
勝手に自分の未来に彼女たちが存在すると思っている。そうあって欲しい。

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