羽化登仙《うかとうせん》【あいうえお作文】
羽化登仙→『仙人に羽が生えて天国へ登っていくまでの様子』を
【あ~ん】までにまとめました。
※『うかとうせん』であいうえお作文を作成したのではありません。
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赤い花が咲く
一番南の島で
生まれ変わったのは
絵に描いたような
男前
彼の名は
絹
苦しみが多い
汚れた
この世界を
然も
知り尽くしたかのように
澄んだ瞳で
静観している
その
佇まいは
蝶の様
次縹色の鳥達が
天から
飛んできた
仲睦まじい
二羽の番いは
鵺のような
音を放ち
野原から
南風を生み出す
飛翔したのは絹
不死の背に
翩翻と翻る羽は
宝冠よりも
眩い
見るも
無惨な世を捨てて
目指すは天上、と
猛進していく
柔らかで
ゆったりとした
夜を駆ける絹
爛々とした瞳が
凛々しい彼に
瑠璃色の空から
麗容な
朗月が語りかけた
「若き神仙の
幸を
祈らん」
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