敏感な親子のゆっくり生活#18 先生の言うことを素直に聴く子どもにはならないで欲しい
子どもは日々、学校のことを報告してくれます。授業の内容や友だちと遊んだ話、給食のことなど様々ありますが、なかでも注目しているのは「先生が子どもたちに言ったこと」です。
学校について思うこと
正直、今となっては学校の教育方針については言いたいことだらけなのですが、これからの時代を担う子どもたちが長い時間を過ごす学校では、「先生の教え」がかなりの影響力を持つのは事実です。
とかく、先生は真面目な方が多く、「○○しなければならない」「ルールには従うべき」「輪を乱してはいけない」「迷惑をかけてはいけない」といった、これまでの常識を徹底的に教えようとします。
もちろん、社会で生きていく上でそれらは必要なことに違いはありません。ただ、それを教えるに当たっては、きちんとした理由を添えて欲しいのです。
「みんながやっているからやりなさい」とか
「それが決まりだから破ってはいけない」とか
私自身の経験からも言えることですが、それでは全く納得できないのです。
生徒の主張が校則を変えた
私が高校生の時、細かい校則により「冬の防寒として着用するセーターはボタンのないもので、黒か、紺色に限る」と言った内容のものがありました。いわゆるカーディガンタイプは認められていなかった。でも、先輩方がそれに抗議し、生徒会で訴えた結果、先生は、
「ルールを本気で変えたいと思うなら、
過半数の賛成を得た上で校則を変えなさい」
とおっしゃったのです。
この対応は、画期的だったんじゃないかなと今になって思います。結局、校則は変更され、晴れてカーディガンタイプのセーターも認められることになりました。
発表は強制されるべきではない
こちらは子どもの話ですが、小学校では発表を強制されることもあるようです。学年が上がると、「この授業で必ず一回は発表すること」と言った具合です。これにも私は疑問を持っています。
ある授業参観(道徳だったと思います)の時、一回は発表しなければいけないので、仕方なく手を上げる子がいるわけですが、その子の発言は、前の子と同じ意見なのです。しかもそういう子が何人もいる。これでは、「先生が発表しろって言ったから仕方なく言った」になってしまい、「自分の考えを言う」ではなくなっています。答えのない教科の場合は、「自分はこう思う」「あの子はこう思う」と、様々な意見を出し合うのが大事だと思うのですが……。
くわえて、発表が苦手な子が当てられ、先生に「頑張れ!」と言われながらもじもじしている様子を見た時には気の毒になりました。先生は自分の考えに従ってくれたら満足するでしょうが、先生が上で子どもが下の立場、という関係性では子どもも反論できません。(アドラー心理学では、教師と生徒であっても横の関係を築くことが大切だとされています。)先生ルールで強制され、学校に行きたくなくなる子も出てくるのでは、と心配になった例です。
従わない勇気
このことから言いたいのは、先生が言ったからやらなきゃいけないってことはないし、常識を疑うこと、先生の教えは一つの考え方に過ぎないということを、子どもたちには常に持って欲しいと言うことです。時代に合わないルールは変えてもいい。私はそう思っています。また、自分に合わないやり方を押しつけられるよりも、やりやすい方法を採用したほうがずっといい。
伝統や習慣も、これまで誰も「辞めよう」「変えよう」と言わなかった(あるいは言えなかった)から続いているだけで、本当は皆やめたいと思っていることは結構多いんじゃないかと思っています。
これからを担う子どもたちには、どんどん先生のやり方、学校の古い体制を変えていって欲しいと思っています。 ……今日はちょっぴり辛口のいろうたでした。
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