DJ松永の清々しいクズがかっこいい話
Creepy Nutsの武道館公演に行った。
一緒に行ったおねえさんと無茶苦茶話盛り上がったのと、帰りに拾った個人タクシーの人がすごい優しくて暇なので思ったことまとめる。
まず、MC聞かないとアーティストの本質は理解できないというのが前提として思った。ラジオでも雑誌媒体でもフィルターかかるからだめだな。
MC聞いたその上で、Rさんの歌詞の意図に勝手に思ったこと
「かつて天才だった俺たちへ」
これは西田幾多郎の『善の研究』の「純粋経験」の思想とRさんの発想はまったく一緒だなぁと気付いた。「みんな赤ちゃんの時思い出しましょう」っていう煽りとか、まさに象徴してると感じた。
西田幾多郎は娘を亡くしたショックで純粋経験の発想に至ったけど、Rさんはコロナショックでそう思ったんだな。
MCでも触れてたけど、テークエムの
「現代人が心が弱くなったんじゃない、心が折れやすくなるような社会の仕組みなんだ」
って言葉がきっかけらしい。自分的には結構目から鱗の発想。
🌰🥜コンビ間格差の時期、松永さんに対して気を遣うRさんに対して松永さんが発した、
「Rを気まずくさせてんのは、おまえら(Rさん贔屓のファン)だからな」
っていう言葉とも考え方が共通してる気がする
一緒に行ったおねえさんは「その表現は、松永さんからRさんへの愛ですよね」って言ってた。なるほどなぁと思った。
自分と他人を比較して、自分がダメだったとき、
自分のダメさとか能力のなさのせいにするって
それが正直一番楽な方法だし、アイデアが貧しい逃げでしかない
本当に相手のためを思うならば、
相手に対して僻むとかはしないのは当たり前として
自分のせいにもせずに、
もういっそ第三者のせいにするって
松永さんは清々しい「強さ」があるなぁと思った
自分の心の弱さとか能力のなさに
いつまで経ってもずっと落ち込んで
周りに気を使わせて自分の大切な人たちに迷惑かけるよりは
もういっそ第三者のせいにしちゃえよ
社会が悪い外野がわるい
それでいいじゃん
その開き直りが真の愛であり強さなんだなぁって気付かされた
病みゾーンみたいなセトリの場面で「朝焼け」歌った時、
Rさんが会場全体に心開いて闇を全部吐き出した光景を見て
私は現代美術見てる感覚になった
(来年のかつ天の全国ツアーのデザインもアート展示の広告意識してる気がした、というか調べてないけど同じデザイナーじゃない?)
どうして会場にいる何千人ものひとに
あれだけ自分の心の奥底の闇をさらけだせるんだろう
自分が感じたことをリリックに載せて整理してみんなに聞いてもらうことが
Rさんは一種のセラピーだって言っててそれはとても共感するけど
HIPHOPって究極の自分語り、極めれば思想、哲学だなぁと改めて思った。
ジブさんとかライムスターとか、自分とはまったく生き方も考えも違う相手のリリックに勝手に共感したRさんの、そのリリックにまた私みたいなファンが勝手に人生重ね合わせて共感してそれこそがHIPHOPの存在意義だって
最後まで読んだ人ご苦労様です。
ぜひラジオと今週の情熱大陸みてね。
#あくまで個人の見解です
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