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全部パットンのせいです。

弱くなったベイスターズ

GWも折り返しに差し掛かる昼下がり。
中日対ベイスターズの中継を見ていた。

先発のロメロが4失点をしたものの、
ベイスターズも3点を取り、途中までは良い試合だった。

8回に伊勢に代わってマウンドに上がった田中健二朗が打ち込まれ、
さらに3点を取られて3-7となり試合を決定づけられていた。

田中は好きな選手だ。
DeNAになる前からベイスターズを支えてくれた功労者であり、
手術をして復活した姿も感動した。

また次はぜひ頑張って欲しいと思いつつ、
スマホで野球ニュースをあさり始めた。

なんなんだよこれ。

私は一つのニュースに対して悲しい気持ちになった。

1998年戦士が明かす衝撃の真実

「やっぱり石の上にも3年ですよ。それぐらいのスパンで考えているし、本当の意味で戦えるのはもう少し先のことだと思います。だけど……」

 そう言った次の瞬間、石井コーチの言葉に熱がこもった。

「やっぱり今年、勝ちたいですよね。勢いでもいいから、勝ちたい。ハマりさえすればそのチャンスは絶対にあるでしょうし、どこのチームも目指しているのは結局そこ(優勝)なんですから」

石塚隆
まさかの開幕3連敗…石井琢朗コーチは“どん底のベイスターズ”をどう変えるのか?「本当の意味で戦えるのはもう少し先。でも…」
NumberWeb
2022/03/28 11:04
https://number.bunshun.jp/articles/-/852530

私は三浦大輔に監督をバトンタッチしたのは、
いよいよ優勝する準備が整ったからだと思っていた。

戦力が足りていないのは分かっていたが、
そこはフロントが補強をするということなのだと思っていた。

暗黒時代を中畑清が立て直し、ラミレスが戦うチームに整え、
三浦で優勝するんだと思っていたのだ。

でもそうではないらしい。
強くなったと思っていたベイスターズは今やどん底にいるそうだ。

また数年くらいかけて戦えるチームにしていくそうだ。

衝撃の真実が新入りのコーチから明らかにされたのだ。

ラミレス監督時代は最下位になることはなかったし、
最終年はBクラスではあったが、3位とはわずか3分差の惜しい4位だった。

2020年までのベイスターズは、
Aクラス常連の強いチームという認識で合っていたと思う。

だが、昨年は最下位でぶっちぎりのBクラスになった。
今年も最下位近辺をうろうろしている。

ベイスターズは弱いチームになっていた。

何が変わったのかを考えてみる

突如として明かされたベイスターズの真実を嘆いていても仕方がない。
ベイスターズが弱くなったのは致し方ない理由があるのかもしれない。
FAやメジャー移籍などの選手の意思による戦力減衰によって、
ベイスターズが弱くなったのならまだあきらめがつく。

私が気になるのは何か選択を間違ってしまったのではないかということだ。

そこで2020年と2021年で変わったことを確認してみよう。

■戦力要因
・監督
 アレックスラミレス→三浦大輔
・戦力流出
 梶谷隆幸(FA)
 井納翔一(FA)
 ホセ・ロペス(戦力外)
 スペンサー・パットン(メジャー移籍)

監督の変更については後程、総括するとして、
まずは日本人戦力について見てみよう。

2020年に一番打者に座り続け、
首位打者レベルの打率を残した梶谷が巨人へFAで流出した。
この移籍は結果として問題なかったように思う。
巨人移籍後の梶谷はケガで試合に出場できない状態になっていたし、
梶谷の代わりに起用した桑原が大活躍した。

井納については判断が難しい。
移籍先の巨人では鳴かず飛ばずの状況だが、
今のベイスターズの投手状態を見ると、
今の井納ですらいてくれたら良かったかもしれない。

続いて外国人選手の二人だ。
パットンについては正直かなりの痛手だった。
ベイスターズの敗因の多くに中継ぎが守り切れないということがある。
だが、メジャーへの移籍という本人のキャリアアップのため、
球団としてはどうしようもなかったことだ。

私はロペスを残さなかったのは球団の選択ミスだと思っている。
まず、戦力外なので本人の意思でベイスターズから抜けたわけではない。
止めれば止めることはできた。
ロペスの後の一塁手としてソトや佐野がいるにはいる。
打撃はあまり変わらないか、
ロペスより上かもしれないが守備力にかなりの差がある。
そしてイチローともプレイをしていた、
バリバリのメジャーリーガーであったので、
経験も豊富で選手たちの良い見本となったはずだ。
ロペスと筒香がチームを鼓舞している様子を球場でよく見かけた。

戦力要因としてはパットンの流出が、
戦力が下がった致し方ない理由のようだ。

他の流出については、ロペスを除いてあまり影響は無い。

このチームはパットン次第のチームだったのだろうか。

横浜の誇り

パットンの力は大きかったとは言え、
毎試合投げるわけでもないし、
パットンがケガをして離脱していたこともある。

ベイスターズが弱くなった時に起こった、
横浜ファンが触れたくない一つの変更点がある。

三浦大輔監督就任

横浜ファンは三浦大輔が大好きだ。
暗黒時代から横浜を支え続け、
FAを取った時にもベイスターズに残ってくれた。

他のチームに行っていたら勝星だってもっとあげられたかもしれない。
もっと年俸が上がっていたかもしれない。
優勝も経験できたかもしれない。

それでもベイスターズに残って横浜ファンの希望であり続けてくれた。

そんな選手が監督になった。

横浜ファン皆が喜んだ。

でもなぜだかベイスターズが弱いのだ。

今私はある結論をもって、この記事をまとめようとしている。

でもできない。

ベイスターズが弱くなったり理由が、
三浦大輔だなんて結論づけてこの記事を書き終えたくない。

私は自分が思うよりベイスターズファンだったようだ。

二年目のシーズンはまだ始まったばかりだ。
まだ間に合う。番長。

強くなるまであと数年かかるなんて言うな。

ファンのみんなを悲しませないでくれ。

あなたが弱い姿を見るのは、
本当に本当に横浜ファンにとって悲しいことなんだ。

新参者のファンや他チームから馬鹿にされるあなたを見たくないんだ。

勝ってくれ番長。横浜ファンはみんなあなたの味方だ。

とりあえずベイスターズが弱くなったのは、
パットンが夢を追いかけたからってことにしておくから。

ベイスターズが弱くなったのはパットンがいなくなったせいだ!!!!

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