ついにこの時がきた
これは私の友人の小話。
ビジネスでタイに行った友人が空港の保安検査を通るとき
「ピーーー」
っと金属探知機が鳴ってしまった。
ベルトも外したし、靴も脱いでいたが、気づいたら胸ポケットに
彼の友人からもらったペンがさしてあった。
しかも、そのペンはオリジナルの創作ペンで
ドクロのような奇妙なデザインで一見何なのかがわからない。
もしかしたら何か中に隠しているのかもしれない。
そう疑われて別室に連れていかれた。
英語が堪能ではない彼だったが、
『あ、ついにこの時が来てしまった』
と思ったらしい。
これまで幾度となく練習したこのセンテンスに想いを託して、
彼は叫んだ。
THIS IS A PEN!!