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人が一番したくないことを率先してする
私が通っていた高校は山形県にあり、
ほぼ自給自足で生活するというやや変わった学校だった。
一学年26人の共学。
日本全国から私のような?変な人が集まってくる😅
後で聞くと倍率は男子7倍、女子15倍だった。
朝6時から7時、午後4時から6時まで「作業」と呼ばれる時間があり、
掃除、牛の乳しぼり、野菜の収穫、調理、冬は雪かきと
全員が集団生活をしているので役割が定められ
欠員が出ると生活自体に支障が出る。
まさにワンチームで生きることを教わった。
そこを選んで全国から集まってくる先生方も変わっていて、
今考えると贅沢だが、超有名大学卒の先生から数学を教わり、
シェークスピアはロシア語専攻の先生から教わった。
ちなみに私は山口から山形へ行ったので冗談でも何でもなく、
国語の古典をズーズー弁で習ったときは異国に来たのかと思ったくらいチンプンカンプンだった。
「だ~けとりのおぎぃなといぅ~ものあでぃけり」
そんな中、当時30代の兄貴的存在だった先生が
常日頃からおっしゃってた言葉。
「人が一番したくないことを率先してやるんだ」
やや汚い話になるが、トイレ掃除、畜産の糞だし(ふんだし)、下水処理、肥溜め管理など生活には絶対必要な部分だが、人が嫌がる場所を率先してやられていたのがこの先生だった。
有言実行で語りながら周りも納得するほど、
自分から率先してされていたので
細身の筋肉質な背中がかっこよかった。
今、普段の掃除は妻に任せっきりで申し訳ないと思いながら、
流し台の掃除、お風呂の排水溝、エアコン、ベランダ等は
回数は少ないがあえてやるようにしている。
先生の背中を思い出しながら。。