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ずれずれコミュニケーション(英語例)

コミュニケーションの最大の敵は、それを錯覚しているところにある
 by ピエール・マルティーノ(アメリカのジャズギタリスト)


今読んでいる本の中にこんな例があった。


離婚を求めている女性が弁護士を訪ねた。
弁護士はその女性にまず質問した。

「理由(Grounds:「土地」という意味もある)がおありですか?」

「ありますわ。2エーカーほど」

「どうも質問の意味をご理解いただけなかったようですな。
恨み(Grudge:Garage(ガレージ)と発音が似る)がおありかということなんですが」

「いいえ、でもカーポート(屋根と柱だけで構成されている駐車場)はありますけど」

弁護士はじれったそうに、もう一度尋ねた。

「例えば、ご主人があなたに暴力をふるう(beat you up:「あなたより先に起きる」という意味もある)なんてことがあるんですか」

「いいえ、私のほうが大概早く起きますから」

微笑みながら彼女はそう答えた。
弁護士は最後の試みとして、別の聞き方をしてみた。

「奥様、あなたは本当に離婚を望んでいらっしゃるのですか」

彼女はきっぱりといった。

「私は離婚なんかしたくないんですが、夫が望んでまして。
君とは話が通じないって言うんですよ」


なんともアメリカらしいお笑いですが、きっと日本語でもちょっとした言葉や発音のずれでコミュニケーションのずれは日々生じているよな、と感じたところでした。

気をつけます。

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