![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157884115/rectangle_large_type_2_6f3c7af8a9e7a662c5c3c47f3518191c.png?width=1200)
Photo by
maki_memo
ずれずれコミュニケーション(英語例)
コミュニケーションの最大の敵は、それを錯覚しているところにある
by ピエール・マルティーノ(アメリカのジャズギタリスト)
今読んでいる本の中にこんな例があった。
離婚を求めている女性が弁護士を訪ねた。
弁護士はその女性にまず質問した。
「理由(Grounds:「土地」という意味もある)がおありですか?」
「ありますわ。2エーカーほど」
「どうも質問の意味をご理解いただけなかったようですな。
恨み(Grudge:Garage(ガレージ)と発音が似る)がおありかということなんですが」
「いいえ、でもカーポート(屋根と柱だけで構成されている駐車場)はありますけど」
弁護士はじれったそうに、もう一度尋ねた。
「例えば、ご主人があなたに暴力をふるう(beat you up:「あなたより先に起きる」という意味もある)なんてことがあるんですか」
「いいえ、私のほうが大概早く起きますから」
微笑みながら彼女はそう答えた。
弁護士は最後の試みとして、別の聞き方をしてみた。
「奥様、あなたは本当に離婚を望んでいらっしゃるのですか」
彼女はきっぱりといった。
「私は離婚なんかしたくないんですが、夫が望んでまして。
君とは話が通じないって言うんですよ」
なんともアメリカらしいお笑いですが、きっと日本語でもちょっとした言葉や発音のずれでコミュニケーションのずれは日々生じているよな、と感じたところでした。
気をつけます。