妬みや嫉み
将棋の藤井聡太さんが史上最年少でタイトルを獲得しましたね。
しかも現役最強と言って差し支えない渡辺明三冠を圧倒的に下しての奪取なので凄まじすぎます。
今後も次々とタイトルを獲得していくんじゃないでしょうか。
ネット上でももちろん称賛の声が多いのですが、一部批判をしている人もいますね。批判というか「嫉妬」に近いような気もします。
「まだ一つタイトル取っただけでそこまで騒ぐことじゃない」
「AI世代とAIを使ってこなかった世代の間で産まれて得をしただけ」
「これからAIネイティブ世代が台頭してくるから藤井聡太だけが特別なわけじゃない」
というような調子です。
実際に嫉妬なのか冷静な批判なのか書いている人の真意はわからないのですが、
藤井聡太さんの件に限らず、上手くいっている人を素直に認められずに嫉妬心からむやみに否定してしまうような人は一定数いますよね。
例えばお金持ちに対して「なにか悪いことをしているに違いない」みたいな。
私自身は元々あまり他人のことを妬(ねた)んだり羨(うらや)んだりすることが少ないので、あまりそういった人の気持ちはよくわからない部分もあるのですが、
負けず嫌いだったりプライドの高さが行き過ぎるとそういった妬(ねた)み嫉(そね)みというネガティブな気持ちに発展してしまうのかなと。
負けず嫌いや自分のやっていることにプライドを持つこと自体は良いことだと思うのですが、ネガティブな妬み嫉みの気持ちとは紙一重なものなんですね。
昔バンドをやっていた時に、私はギターをやっていたのですが、ツインギター構成だったのでもう一人同じギターを担当している人がいました。
彼は結構負けず嫌いな性格だったので、ライブなどで一緒になった他のバンドのギタリストが明らかに自分たちより上手だったりすると、
必死にそのギタリストのあら探しをよくしていました。
「この部分は確かに上手いけど、この部分はイマイチ」
「あいつの方が経験年数長いみたいだからあのくらい出来て当然でしょ」
「自分らが同じくらいの年数になったころにはもっと上手い」
そんなことをよく悔しそうな表情をしながら言っていた気がします。
その気持ちを奮起の材料として一生懸命練習したりなど、ネガティブな気持ちをうまく転化・昇華させて自分の成長に繋げる人もいるので、
その気持自体が一概に悪いというわけではないと思いますが、
しかし一歩間違えば嫉妬の気持ちから相手の足を引っ張ろうとしたりなど、よくない方向に気持ちが向いてしまうリスクもあるのかなと思います。
私は自分より明らかに上の人がいた場合は、妬みや嫉みの気持ちよりも「教わりたい」「教えて欲しい」という気持ちが出てくるタイプです。
自分より上の人に色々と教えてもらうことができれば確実に自分の成長に繋がると考えているためです。
ある意味自分のことにしか興味がないのかもしれません苦笑
例えばビジネスでも、自分の周りに自分よりも実力が上のビジネスマンが「いる状態」と「いない状態」を比較して
「どちらがより自分が成功する可能性が高いか?」と考えれば
間違いなく自分より上の存在が周りにいてくれた方が可能性が高くなりますよね。
いろいろ教えてもらったり、場合によってはなにかしら引き上げてくれることもあるかもしれません。
冷静に考えれば自分より凄い人や実力が上の人というのは、いた方が自分の成長という意味では絶対に「得」なわけです。
もし妬み嫉みの気持ちが強くなりがちな人はそういう風に考えてみたら少し嫉妬心が収まるかもしれませんね。
ではでは。
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