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今日は、早上がりしよう

先日、他方のミスだけど、どうしても私が代わりに謝らなければいけないことがあった。それが先日は特に多かった。クレーム処理というやつ。
電話越しに聞こえる、
「ねぇ、貴方、大丈夫かよ…。」
という声から、呆れと怒りとせかせかした気持ちが伝わってきて、全てを放り投げたい気持ちになった。
今すぐにデスクの上に立ち上がって、シュレッダーのゴミを色んなところに撒き散らしたい迷惑極まりない気持ちに溢れた。
でも、そのクレーム処理の最中の当日は、案外乗り越えられる。
その週の土日や次の週にドッとその影響は現れた。
まずは食欲がない。昼ごはんが食べられない。お腹が空かない。
そして、職場に行くとお腹が痛くなる。すぐ収まるけど。

「もうだめ…」ってなって、それでももう少し頑張ろうって思った時、ふと、カブトムシが思い浮かんだ。

子どもの頃なんて、カブトムシはどれも全部が持っていたら、ヒーローなれる気がする特別な虫だった。

特に、自分が捕まえたカブトムシは全て特別で、どんな物であってもキラキラと輝いていたのだけれど。
私達が芸能人を見て「おーすげー」「わーきれいだなー」と思うのと一緒で、カブトムシの中でも「あいつ足なげ!かっけー‼️✨」「ツノやばー!めっちゃ綺麗‼️✨」って思う誰もが見惚れるスーパーモデルカブトムシもいるのだろうか。

猫様が入るだけで、私の文章もパッと和やかになります。

猫や犬とかでも飼っている犬猫は全て特別で、この世の何よりも可愛くて大切なんだけど、その犬猫から見て「あいつが野良!?あり得ねーめっちゃかわいい」とか「あんなにかっこいいのに、毛繕いも上手いらしい、勝ち目ねー😢」とか思うようなスーパーネコちゃん、ワンちゃんがいるのだろうか、猫界、犬界には。

テレビに出ているタレント犬、タレント猫などは人間が人間のために選び、育てたのだから、その犬猫には人間の美的感覚が介入しているので、そうではなくて、犬猫の美的感覚で判断する美しい犬猫の話である。
人間が美的感覚を持ち合わせているように、どんな動物界にも誰もが認める桁外れて整っているヤツがいるのだろうか。
めっちゃ気になり始めた。

まあ、ここまで読んだら分かると思うけれど、こんなもの人間である私に分かるはずがない。猫語が話せる超能力を持ち合わせていたら、少しは足しになるだろうが、答えなんて分かるはずがない。

そんな取り止めのないことを考え始めて止まらなくなった時、
「あ、もう今日は早退しよう。」
私はデスクから立ち上がった。

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