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宝塚の思い出 その3

衝動的に買ってしまった報知グラフ、夢の世界の住人が、
今、テレビ画面の中で、実際に歌って踊っています。
それは、当時の私にとって、かなり衝撃でした。
本当に存在する人なんだ…という驚きです。

カスミを食べて生きている人たち、そういう人が本当にいた。
今となっては、それこそあり得ない感情ですが、
それくらいの感動でした。

さらに私の気持ちを昂らせることが起きました。
電車で1時間ほどの町に、宝塚の地方公演が来るというのです。
しかも「ベルサイユのばら」!
当時住んでいた町に1軒だけあったレコード店にポスターが貼ってあり、
チケットも扱っていました。
中学生のお小遣いでは手が届かないチケット代。
どうしても行きたい私は、父に頼みました。
父曰く「今話題の宝塚だから、行ってきなさい。ただ、夢中にだけはなるなよ」

運命の分かれ道でした。(←ちょっと大袈裟(^^;))

その3終わり