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教室業のリアルnote①「バレエ教室代表は気のいいおせっかいおばさん」#7

この記事は、個人の方が事業をやっていく上で、何が正解というのではなく、最終的には自分の心の声や価値観に従った方が、楽しく長く続けられるのではないか、また大手のスタジオにない「強み」を見つけられるヒントになるのではないかという思いで書いてみました。

ある日私は家業を引き継いで
傾きかけた小さなバレエ教室の代表になりました。

バレエの先生でもない私が、
元気な教室を作るために
今なお現在進行形で 
なりふり構わず奮闘しております。

「バレエ教室主宰✨」キラッ

セレブで美しいマダム
イメコンによくある白基調の写真
ノースリーブのブラウスを着て
髪を風になびかせているよくある写真

どーしても苦手です。

もしそのイメージで教室を宣伝したら
ステキなお金持ちのお嬢様が
入会してくれるのでしょうか……


私はあるときから
自分は教室にいつもいる
「気のいいおせっかいなおばさん」
になろうと決めました。

「気のいいおばさん」だけではだめで
「おせっかいなおばさん」でもだめで

「気のいいおせっかいなおばさん」
でなければならないのです。

よく教室業コンサルみたいな方が
教室の規約はきちんと作りましょう
みたいなことを言っています。

翌月のレッスン料は月末までに
チケット制の当日キャンセルは禁止
退会の連絡は1か月前までに
振替は体調不良と学校行事のときだけ
飲食禁止、参観禁止、撮影禁止

もちろん教室や事業を守るためには規約やルールは必要でうちにもいくつかありますし、厳しく明文化して、周知徹底しなければと考えたときもあります。

保護者の方が何か言ってきたら
毅然とした態度で対応しなければ
不公平があってはいけない
「バレエ教室主宰」としては思います。

でも一方で小さなお教室にいる
「気のいいおせっかいおばさん」には
いろんな方の事情が見えます。

小さいお子さん3人もいれば、
月謝忘れちゃうとかあるよねとか。

あの方は
親御さんの介護をしてるって言ってたなぁとか。

月謝を自分のバイト代から払ってるって
言ってたなとか。

レッスン休んで
ディズニーでも旅行でも
遠慮なく行っていいんだよーとか。

あの方は少し遠いから駐車場さがしてて
遅刻しちゃうときもあるよね。

下の子つれてくるの本当に大変だよね。
お菓子くらい食べていいよとか。

今だけだもん。
レッスンしてるとこ動画とりたいよねとか。

そして、気のいいおせっかいおばさんは、
おせっかいなので、
バレエとは関係のない
頼まれてもいないことをやります。

寒い?暑い?とエアコンの調整をしたり
レッスンの後幼児さんと絵本を読んだり
小学生の話に割ってはいったり
無視されても、思春期の中学生に話しかけたり
下の子の面倒をみてあげたり
頑張った子にはこっそりお菓子をあげたり
バイトしてまで通ってくれる高校生のお月謝を待ってあげたり



そんなことをやり続けると、保護者の方や生徒さんにとって、いつの間にかお教室が優しくて居心地のよい場所になります。そしてトラブルも自然になくなります。

「北風と太陽」

私は断然「太陽」を選びます。

その方がラクだし
自分にあってると思うからです。

原理原則を学んだ上で、
実践したどり着いた自分なりの結論

ここに、
小さな個人の教室や事業が、
大手スタジオに立ち向かうヒント
があるのかなぁと思います。



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iroiro@教室業
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