【後悔】監査法人でこうやって過ごしたらよかったみたいな話
筆者は監査法人を退職、その後独立開業するという、まあ割りとどこにでもいそうなタイプの会計士ですが、「監査法人にいた時にもっとこうしておけばよかった~」的なことは、まあ一応あるっちゃあります。
ということで、もっとこうしておけばよかったという後悔話みたいなテーマで投稿していきたいと思います。
ちなみに、タイトル冒頭に【後悔】とついてますが、監査法人を辞めて独立して「よかった:後悔」の割合でいうと、「よかった99:後悔1」くらいの割合なので、基本的には独立推奨派です。
監査法人にいた時にもっとこうしておけばよかった~こと
前提として、独立するタイミングとか経験年数によって諸々の条件は変わりそうですが、ワイの退職時(=独立時)の状況は以下の感じ。
監査法人には6年くらい在籍
退職する(独立する)タイミングは、いわゆるシニアスタッフの職階
現場責任者(主任?インチャージ?)は規模業種等いろいろと経験済
管理職(マネージャー)は未経験
そして、「もっとこうしておけばよかった~」的なことは以下3つです(思いつきなんであとからもっと出てくる可能性あり)
・会計論点にもっとたくさん触れておきたかった
・税金科目が弱いままだった
・テンプレートやフォーマットをゲットしておきたかった(オフレコ)
会計論点にもっとたくさん触れておきたかった
これは言い出したらキリがないですが、もっと会計論点にたくさん触れておきたかったというのが「もっとこうしておけばよかった~」の1つ目としてあります、というかこれが唯一かつ最大の後悔で、あとの2つは蛇足です。
とはいえ、仮にあと監査法人に3年いたとしても5年いたとしても多分同じことを思っていたはずなので、どのタイミングで独立に舵を取ろうがこの後悔は消えないような感じがします。
でも、このあたりはコントロールできないところもあるというか、例えばたまたま関与クライアントにソフトウェアの論点がなければおそらくソフトウェアの会計論点に直接触れないまま独立することになるだろうし、関与クライアントが海外子会社を抱えていなかったらそのあたりの経営管理とかの経験値も蓄積されないまま独立することになりそうですね。
ちなみに、ちょっと別の視点からで、昨今の監査法人の働き方というか、手続きの多さもあって、会計論点にたどり着くまでの障害物が多すぎる点も感じてます。金融庁とか協会の検査がどうとかを見据えてテンプレートを充実させたり、かなり細かい箇所も整えたり…とかで、会計論点に触れる機会そのものが、もしかすると昔に比べると減っていたのでは?とも思ったりします。でもこれはみんな似たような条件なので文句言えませんね。
税金科目が弱いままだった
「もっとこうしておけばよかった~」の2つ目として税金科目がまだまだ弱かった…というのがあります。
正直、税効果とか繰延資産資産の回収可能性とか分かってるような分かっていないような感じが否めなく、いつまで経っても不安感がすごいです。
でもこの領域に自信を持つためにはなんやかんやマネージャークラスまで経験積んでおく必要があるのでは?とか思ったりもしますが、かといってマネージャーなるくらいまで監査法人居続けるというのも機会損失があるので、どっちがいいのやらです。
テンプレートやフォーマットをゲットしておきたかった(オフレコ)
最後に、後悔というかなんというか、というかそもそもオフレコ的な話ですが、内部統制とか各種テンプレートをゲットしておきたかったというのがあります。
いやまあゲットも何も、そもそもゲットするのは明確にアウトで、何かしらの社内ルールに抵触するはずなので、ゲットしたらあかんのですがいざという時にそういうテンプレートがあるかないかでは雲泥の差があります。
ゲットはダメなので、目に焼き付けておきたかったですね。
まとめ
監査法人でもっとこうやって過ごしたらよかったみたいな後悔話を書きましたが、なんやかんやでなんとでもなるし、いざとなれば同期にお願いして見せてもらうとかもできたりしたりするので、後悔はあるようでないようなもんです。