(私の考える)日本語を教える基本
1.なるべく日本語だけ(直接法)で教える。
理由
学生たちが、「あの先生は中国語(英語)が使える!!」と思うと習った日本語の単語や文法を使わず、中国語(英語)で質問したり雑談したりするようになる。「初級の初級ではそれだと困るじゃないか。まったく質問ができない。」と思うかもしれないが、初級の初級でする質問はそんなに複雑なものではないし、複雑なものは初級の段階で教えるべきではないと思うからだ。
少しずつ、習ったものを使って日本語で教師とコミュニケーションを取れるようになることに意味があると考える。人とのコミュニケーションには努力も必要なのだ。
※時に冗談などでクラスをなごませるために中国語(英語)を使うことはある。
2.発話させることが最優先
教師が読んでリピートさせたり、教科書を読ませたりすることはもちろんだが、ペアワークなどで学生同士で日本語で会話の練習もさせることが大事。自然にクラス内で日本語で話す雰囲気も出来上がる。そのためには資料作りの準備をしっかりと行うこと。
授業のはじめに日本語で雑談したりするのもいいだろう。
注意点は「できるだけ全ての学生に話をふること」。
3.シャドーイングの重要性
2にも関係あることだが、言葉を学ぶ上で大事なことは「真似をする」ことだ。子どもでも意味の分からない言葉も親の真似をして言葉を学ぶ。学生には読解などの説明が終わった後に教師がそれを読み、シャドーイングをさせる。発音やイントネーションに気をつけさせると上達する。ついでに自然な助詞の使い方もインプットされる。
4.情意フィルターを下げる
一般的に「不安感の少ないものほど言語の習得が早い」と言われている。教師は褒めたり勇気づけたりして「情意フィルター」を下げてやることが大事。「教師自身がユーモアがあり、話しやすい」、「人間的にもっと話したいと思われる」「日本文化にもっと関心を持たせる」なども情意フィルターを下げることができる。
他にも細かいことはあるけど、私が常に気をつけていることはこのくらいです。
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