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写真や文章を意識すると世界の見え方が変わる話

 文章を描くのが好きです。

 楽しい時に、それを残したくて小ぶりのメモ帳に書き付けます。辛い時に、誰かに聞いてもらいたい思いを裏紙にぶつけます。
 それ以外にもひとに伝えたい話を文字にして読んでもらえやしないかと、noteを始めました。


 写真を撮るのが好きです。

 感動する景色を画像で残したくて、カメラをかまえます。咲く花の姿を収集したくて、シャッターを切ります。
 記録の意味で始めた写真撮影ですが、うまく絵になった時はひとに見てもらいたくなります。

 そして、文章やカメラの世界は私の視点を変えてくれます。普段とは少し異なる、題材を探す視点になるのです。
 ちょっとした失敗も「これは笑い話で書けるな」。ふとした考え事も「またひとつネタが増えた」。
 写真を撮る予定がなくても、上を見上げたり、面白いものが目に入れば「撮りたいな」と思います。
 特に意識していなくとも、探す目はものの見えかたが新鮮で楽しいです。

 私は冬の低い太陽が西に傾いていく際の光線がどうも苦手です。白っぽく憂いをおびた照明のような。秋が深まるにつれて、午後の太陽光が妙に気になります。
 ですが、去年カメラの視点を持ったまま散歩をしていた所、この光の色も悪くないなと感じました。秋冬の晴れた空と情緒ある夕暮れは植物をオレンジに美しく映えさせます。絵を切り取る気持ちで見れば、柔らかな日差しが心に響くのです。
 苦手な相手の長所を見つけた気分でした。少しだけ秋冬の午後が憂鬱ではなくなるかもしれません。

 そうやって、風景が3歩分くらい真新しくなる、小さな異世界トリップです。


 ネタを探す目線でいると、書きたい・撮りたいの種が次から次から発見できます。身近な冒険で数々の発見がありました。題材メモが山積していて、早く崩したくてたまりません。積ん読ならぬ、積んネタになり、気持ちがちょっぴり焦るくらい。

 視点を変えれば見え方が変わる。外から大きな影響がなくても起こりうるのだと感じました。
 身近でも楽しみを見つけていくことは、ハッピーな毎日に役立ちます。普段通らない道をドキドキ歩いたり、季節変化を敏感に感じたり、そうできるだけで日々が華やぎます。
 その小さな気付きの量、日常にひそむ冒険が一気に増えるのが、文章を書き・写真を撮る行為でした。やることが多いのは唸ってしまいますが、ハッとさせられる瞬間は快感で止められません。楽しいのです。お手軽ながら、いい発見をした気分。

  ということで、この可愛らしいくらい小さな革命を引き続き楽しむ所存です。

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