彼女は普段口にしないけど

感情や気持ちは生ものだとおもいます

だから余計にこの感情がいつか薄まってしまうのがあまりにも嫌だからここに残そうと思います。

彼女と出会ったのは、わたしが高校2年のとき

フットサルのチームでの事だった。

歳は四つ上の先輩。

はじめて交わした言葉で印象的だったのは、

「うち、こういうタイプ苦手」

今になったら面白すぎるwwww

そう告げられたわたしは、
「え?絶対好きにさせるからな???」だった

そこから、ことあるごとに

「一緒にボール蹴ろ!」
「アップ一緒にしよ!」
「今日学校で、、、」
「てか、話聞いて下さいよ!」

って話しかけまくった。それはもうグイグイ。

グイグイこられる方が嫌いになるタイプの人も居ると思うけど、彼女はそうではなかった。

“めんどくさい後輩だな”
“やたら絡んでくるな”

そう思われてたとは思うけど、
すぐ仲良くなれた。

試合の前のアップで、
見てみて〜って壁に足あげたり
わちゃわちゃストレッチしたりした。

もちろん先輩だとは思ってるけど、
   “ともだち”の関係の方が近かった。

ちなみに彼女はフットサルがめちゃくちゃ上手い。しかも、体力のおばけ。ずっと動いてる。

わたしは、中々上手にならなかった。
誰よりも2倍、3倍練習しないと上手くならないようなタイプ。
どうしたら上手くなるんだろうと日々頭を悩ませた高校生活だった。
(テスト週間もフットサルがしたくてたまらなかった)

試合にも中々出れられず、ベンチでひたすら声を出して、仲間を鼓舞あげする。そんなポジション。けど、心の中では呼ばれろ、呼ばれろそう叫んでた。
フットサルを始めるまで、試合に出るのがこんなに難しいと感じたことがなかった。
だから、すっごい悔しかった。

いっぱいいっぱい練習した。
会いてる時間に、いっぱいフットサルの試合を見た。

1年以上経って少しずつ試合に出れるようになった。ずっとスタメンではなかったけど。

高校を卒業したら大阪に出ると決めてた。
夢が、大阪にあったから。
だから、大阪に行くのならフットサル辞めなければならなかった。

それでも、最後の最後まで絶対にスタメンで試合に出て、点を決める。
そう心に誓って、練習でボールを蹴っていた。

その努力が(なんか自分で言うの変だけど)
顔を出してきてくれて、
最後の試合でスタメンを勝ち取った。

監督から、「スタメン いろは」と呼ばれた。
その言葉をこの2年間待ってた。
アップ着からユニフォームに袖を通してピッチに立った。

その試合で、初めて公式戦で点を取った。
彼女は、すごく喜んでくれた。
体を使って目一杯喜ぶようなタイプじゃないから、後で言ってくれたのを覚えてる。

そんな彼女は直接口で想いを伝えるようなタイプでもない。大切なことはいつも、文で、手紙でしてくれていた。

高校を卒業する日、玄関のドアに花束が掛けてあった。そういうことをしてくれるひと。

そんな彼女は今日10/12、結婚式を迎えた。
その相手は、とても優しくて思いやりのあるどしっと構えててくれる人だ。

ドレスフィッティングから最後の打ち合わせまで、全部の準備を一緒にしてきた。

正直、
邪魔じゃないかな。
わたしがいていいのかな。
そんなことを思うこともあった。

でも2人は、いつも笑顔で
「次もよろしく!」「着いてきて!!!!」
「みて欲しい!!!!!」
そう言ってくれる度にわたしは、
2人の結婚式はどんなことがあっても手伝うと心に決めて今日までを過ごしてきました。

2人だと負担だなと思うことも、わたしが背負えたらいいなと思いました。
それはこれからも。

そして今日、無事結婚式を迎え
わたしは席でオイオイ言いながら号泣した。

素敵なふたりをこの目で見れたこともすごく嬉しかったし、なによりゲストが飛んではねて喜んでるところを見て、

◎この喜びに少しでも関われたのかっ!!◎

このブライダルという世界はこんなにも最高なのかと改めて感じることができた。

これからもいろんなことを頑張ろうと思える原動力になったし、わたしも素敵な人と結婚して、自分の結婚式にはゆきなさんに恩返しをしたいと思った。

何倍も、何十倍も。
でっかい恩を返すから。

上記で紹介した通り、
彼女は直接口で想いを伝えるようなタイプではない。大切なことはいつも、文で、手紙でしてくれていた。

そんな彼女から手紙を貰った。

めちゃくちゃ泣きながら読んだ。

心に残った一言がある。

    “いろはが友達でよかった”

ずるい。彼女はこうやって文で言葉で想いを伝えてくれる。口には出さない。

すごく心に響いた。

わたしだって彼女が友達でほんとうによかった。

言葉にできないくらい、絶対ってないって言うけど、誓えるくらい絶対に幸せになって欲しいって思ってる。

フットサル時代以外にも、
がむしゃらにもがく日々を救ってくれた。

これからのわたしの人生で欠かせない人になる。

そんな彼女をこれからも応援してるし、
彼との温かい家庭を築いて行ってほしい。

長々と想いを書いてしまったけれど。

忘れたくないからここに書き留めた。

彼女に届きますように。


      なかむら いろは

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