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薔薇の花を。

“岡山から来たマネージャーのあんちゃん。
東京で素晴らしい服を造るかえでちゃん。
そして、モデルの木戸あおい。”

わたしはこの三人を心から尊敬している。

自分にできることはこの思いをここに書き留めて皆さんに三人の努力をお伝えすることしかできないとおもった。

 
個展をするにあたり何度苦しい夜を乗り越えて、眠い目を擦って準備をしただろうか。

わたしは全てを見てるわけではない。
そして、努力を表に出す人達ではない。

だからこそ受け取り手は、裏側を察して汲み取ってあげることが大切だと思う。

まず、マネージャーのあんちゃん。
彼女は、人に尽くし、頼られ、先見の眼を持つ強い女性である。
 
 目標を立て、丁寧に仕事をこなす。

簡単でないことをわたしは知っている。

誰かの夢を裏で支えることも、叶える人の数倍努力しないといけないことも彼女は無償の愛でやってのける。

そんな彼女に伝えたいことは、あなたにしかできないことであるということ。

マネージャーは決して表に出ないかもしれない。でも、彼女には華がある。

その空間に居るだけで落ち着く。そんな力を持っている。

それは才能である。誰にでもできるようなものではない。

強さのもつ彼女には、弱さを蓄えてもらおう。

弱音を捨てるゴミ箱を沢山用意してあげよう。

これからもあおいをそしてあおいの心を支えていってほしい。

その分、あおいがあなたの心を持つように。

愛されているあなたに、
      ピンクの薔薇を。

そして、魂と心を服に注ぐことができるかえでちゃん。

彼女は、東京で服を造っている。

彼女の紡ぐ糸ひとつひとつに魂が籠る。

手に、眼にすることで更に良さを服に語らせる。そんなことができる。

服というのは、人にはなくてならない。

何を着るか、どう着るかそれが重要だと思う。

だけど、彼女の服は、誰の服を着るかというところまで語りかけてくる。

初めて彼女の服を見た時に、ああ、彼女から服を買いたいとおもった。

服の価値を高めているのは彼女で。
彼女の魅力を引き出しているのは彼女の造る服であり、個性である。

服だけではない。彼女の周りを見る素晴らしい才能には驚いた。

小さな箱に入っても彼女には、箱の外のことまで想像するだろう。

出会えたことがわたしの人生をグッと夢に近づけている。

 岡山と東京。

距離があるように思うが、私たちには手を繋げる距離に感じている。

そんな彼女には白の薔薇を。


最後に、木戸あおい。

 愛している人である。

あれは三月。
感動と感謝と物凄く胸の高ぶりをもたらせてくれた。

彼女には夢がある。
それはこの個展を通じて皆様のご存じの通り。

私には分かる。
 
 必ず叶えるだろうなと。

強い目をしている。

ああ、夢が近づいてきていると。

たくましく、真っ直ぐに歩く彼女がわたしはかっこいいと思っている。

同級生で徒歩五分の距離。

こんなにも運命があるのだと彼女に出会って知った。

沢山の幸せよ、感動よ、夢よ、愛よ、綺麗な星よあおいに降り注げ。

 そう寝ている間も想える人だ。

弱くなる時も知ってる。
強がる時も知ってる。
悲しみに溺れている時も知っている。
背中が小さくなる時も知っている。
寝そべって何もできない日があることも、
もちろん知っている。

だけどこうやってこの日を迎えていることも知っている。

そしてわたしはこうやってこの目で見ている。

誰よりも頑張っていることも知っている。
言葉にしなくとも分かるから。
 大丈夫だから。

あおいとわたしがブラジルと日本。

反対になっても。

あなたが呼吸できないのなら、飛んでいく。

手を伸ばしているなら、手を取りに行く。

踠いて苦しいなら助けに行く。

あなたが想像してない愛をあなたにあげる。

あおいの家族よ。

北海道にいるあおいの愛する全ての人よ。

こころからのありがとうを送らせてほしい。

ありがとうの上があるのならば最大の愛と感謝を送らせてほしい。

 世界に飛べ。

到達できないところまで。たまにあなたの落ち着く木で休め。

そんな彼女に赤の薔薇を。



ここまで読んでくれてありがとう。
愛を語るわたしなかむらいろはより。


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