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髄膜炎になった時の話。

7月31日という日が私は怖い。


6年前の7月31日。

激しい頭痛に襲われた。

いつもの頭痛じゃない。

熱は上がり、身体がだるい。

首周りの筋肉は硬直している。


夫が頭痛外来に電話をしてくれた。
当直の先生が診てくれるというので直ぐに車で向かった。

意識が朦朧とし、後に嘔吐。

当直の先生は大学病院の先生で、直ぐにその大学病院に救急車で搬送された。

この痛みを私は経験したことがある。
まさか…またなのか?
違うとしたらこの痛みは何?
それよりも頭が割れそう。
何とかして欲しい。

大学病院の救命救急センターに到着した。
救命の看護師さんに囲まれ服を脱がされ血圧を測ったり名前の確認などがされた。
テレビでよく観るワンシーンのようだった。

処置のため身体を動かされると痛みが増す。

看護師さんから色々と質問をされるが
上手く答えられない。


同意書がどうとか聞こえるが、サインなんてできる状態では無い。

看護師さんが代理で書くと聞こえたような気がする。

そして私は身体を横にされ腰を丸められ行った処置は髄液検査。

結果はやはり。髄膜炎。

髄膜炎は脳の周りを覆っている髄膜でこの髄膜に細菌やウイルスが感染して炎症が起こると髄膜炎になります。

人生2度目。

娘が生まれてすぐの頃にも私は髄膜炎で入院した事がある。その時も8月、夏なのだ。

私の人生の中で1番つらい痛みと言えば髄膜炎の頭痛だ。出産よりもつらい。

その髄膜炎再び…。

即入院となった。

入院しても痛みはしばらく続く。

動けないので尿瓶を試すがこれが全く出ない。這うようにして車椅子に乗りトイレまで連れていってもらった。

痛み止めの飲み薬も座薬も点滴も直ぐに効果が切れる。

食事もできずただベッドの上で痛みを耐えるしかない。

入院は2週間。

とにかくつらかった。。

だから夏になると、頭痛が怖い。
この痛みが髄膜炎だったらどうしよう…
つらい記憶がよみがえる。

だから7月31日を無事に越せると安堵する。


入院中、私を大学病院に救急搬送してくれた先生が度々様子を見に来てくれた。

その時に言われたのが
『よく食べてしっかり休んで疲れを溜めないこと。』

退院後の診察でも言われた。

それから私はよく食べて、しっかり休み抵抗力が落ちないよう心がけている。
睡眠時間は8時間以上。これが重要。



退院後、たまたま連絡をしてきた父に「実は入院していた」と伝えた。
入院した事を言った所で、母が快くやってくれるはずがない。
私が妊娠中、絶対安静の時に懲りた。だから頼みたくなかったのだ。

夫は私の気持ちを理解し全てを引き受けてくれた。
仕事と家事でクタクタなのに毎日面会に来てくれて洗濯物や必要な物を持ってきてくれた。
頭が下がる思いだ。感謝しかない。

夫にこのような負担をもうかけたくない。

それにあのつらさはもう懲り懲りだ。


よく食べてしっかり休む。
そして疲れを溜めない。


髄膜炎に限らず、食事と睡眠はとても大切だ。

皆さんもよく食べてしっかり休んで夏を乗り切りましょう!

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