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子どもの失敗を学びに変えるためには?

現在、カラダづくり教室を運営して60人以上の子どもたちに指導してきて実践してきた失敗を学びに変えるためにできることをご紹介します。

挑戦したがらない子どもたち

子どもたちを指導していると、最近よく感じることがあります。
それは、やったこともないことをすぐに「できな~い」「無理~」と言う子
がいることです。

やったこともないのに、できるかどうかもわからないのにすぐにできないという子の背景には、なにがあるのか?と考えてみると・・・

失敗したら怒られる
失敗することは悪いこと
間違ってはいけない

これらのことが固定観念として持ってしまっていることがひとつの要因かと
考えられます。

この固定観念ができあがるのは、学校教育の中での授業では常に正解が求められている環境だからというのもひとつ大きな要因として挙げられます。
テストで点数をつけられたり、通知表で評価をされて常に評価をされる中で生きているということがひとつ大きな要因としてあるのかなと思います。

そして、もうひとつ大きな要因として考えられるのが周りの大人からの声掛けです。

その子が自分の意志でやりたい!と思って行動したこともすぐに口出し、手出しされてしまう。

おうちのお手伝いなどお願いされたことも一生懸命やったのに口出しやダメ出しをされてしまう。

そうすると、子どもは自分の行動を許可をもらわないとやってはいけないのでは?と思ってきてしまいます。

そのうち、何やってもどうせ言われるからもう人の言うことだけ聞いておこう。となってしまいます。

例えば・・・
次の日の学校の準備の場面

子ども本人は自分のタイミングでやろうと思っているのに親から「明日の準備したの?」「まだやってないの?」「ゲームやってないでやること先にやりなさい」などと言われて渋々学校の準備をしたとします。

そして、チェックしたときに「なんでこんな汚く入れてるの?もっときれいに入れなさい!」などといつも口出しをされてしまうと自分の意志でやろう
!という意欲がどんどん削がれて行ってしまいます。

そのようなことが日常で多発していると、子どもの新しいことへの挑戦の意志や好奇心を持った行動というのがどんどん削がれていってしまいます。

やってもどうせ言われるし・・・
間違ったら怒られるから・・・

こうやって新しいことに挑戦をしがらない子どもたちが出来上がってしまっているように感じています。

声掛けやテクニックよりお母さん、お父さんの心の余裕が大切

子育てのノウハウ本や講座なども最近かなり増えてきてyoutubeなどでも子どもへの声掛けの仕方や接し方のアドバイスをまとめた動画もたくさんみることができます。

しかし、このようなノウハウを知っていたとしても筆者自身も二人の子育てを経験してこれまで書いてきたような余計な口出しをたくさんしてきてしまっています。

その余計な口出しをしてしまっている時に自分を振り返ってみると、家事や仕事に追われて、自分の時間もない。
自分の心の余裕がないときにとにかく余計な負担を減らしたいと潜在的に思って子どもへ余計な口出しをしてしまうことがほとんどでした。

親自身に心の余裕がないと、いくらテクニックやノウハウを知っていても発揮することはできません。

まずは、心の余裕を持つことを大切にするだけで子どもの行動や挑戦を見守り、応援することができます。

心の余裕をどうやってもつか?それは人によって様々です。
カフェに行ってコーヒーとケーキを食べて一息つくる時間をつくる
好きな運動をして汗を流す
友達とたくさん話す時間をつくる
家を整理整頓してきれいなお花を飾るなど

どのようにすれば心に余裕が生まれるか?も知っておく必要があります。

自分の時間をしっかりつくることで、心に余裕を持つ時間を大切にしてほしいと思います。

筆者自身も、カラダづくり教室の前には余裕を持って会場に入り自分のカラダを整える時間をつくってから教室に臨んでいます。

子どもの挑戦をただ受け入れる

心の余裕を持って子どもと接することができるようになってきてからはじめて関わり方や声掛けの仕方が活きてきます。

僕が教室内で意識していることは、できているかどうかよりその挑戦をしたこと自体を見てあげることです。

少しでも行動に移した瞬間をしっかり見てあげて「いいね!」と伝えるようにしています。

そうすると、子どもたちはどんどん挑戦を続けて、子どもたち自身でどうすればうまくいくか?を工夫しながら取り組んでくれるようになります。

あとは、とにかく「惜しい!」「もうちょい!」といったような声掛けをひたすら続けています。

そして、できたときは一緒に喜んであげる
できなかったとしてもチャレンジしたことを受け入れて次はできるよ!と声をかけるようにしています。

子どもたちは、夢中になって楽しい!もっとできるようになりたい!というゾーンに持っていくことができればあとは勝手に上達に向けて動き出します。

大人が用意した理想を掲げて伝えても子どもたちが夢中になれなかったら理想と現実のギャップが広がっていくばかりです。

子どもが挑戦したことをただ受けいれてあげて、夢中になれるように見守って後押ししてあげることが大切です。

そうすれば、子どもが失敗したとしても次に向かうための学びに変えてどんどんチャレンジしていくことができるのです。

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