"過度な運動や食事"は成長を妨げる!?
少しでも興味がありこのページを開いて頂きありがとうございます。
前回は「子どもは身体センサーが大切!?」について書かせてもらいました。
今回は、「"過度な運動や食事"は成長を妨げる!?」について書いていきたいと思います。
まず、成長期における身体作りに大切な3つの要素をご紹介します。
・運動
・食事
・休養(睡眠)
この3つの要素は昔からよく聞くワードだと思います。
成長期において、この3つの要素が身体作りに大切なのですが、それぞれが"適度"である事が前提です。
逆にこれが"過度"になれば成長を妨げてしまう事にもなり得ます。
本日は成長期の身体作りにおいて、気を付けるべきポイントも踏まえて書いていきたいと思います。
目次
過度な運動は成長を妨げる
「ケガをしてスポーツから長期間離れていたら身長が伸びた」と言った話をよく聞きませんか?
私達はじっと座っている時にでもエネルギーを消費しており、当然運動をすると更に多くのエネルギーを使います。
運動を行うと、筋肉や脳、臓器や骨などにストレスが掛かる為、それぞれを回復させる為に栄養と休養が必要となってきます。
先ほど「スポーツを長期間離れていたら身長が伸びた」と述べましたが、その理由としては、スポーツをしている時は筋肉や脳、臓器や骨などのストレスを受けている組織に満遍なく栄養を送らないといけないのが、スポーツを休んでいる間は骨にまで十分な栄養が送られる為、身長が伸びやすくなるのです。
私も中年生の頃、足の骨折をした後、復帰する頃に身長がすごく伸びていたのを覚えています(皆さんがそうなるとは限りませんが)。
その反面、過度に運動をし過ぎると、あらゆる組織へ栄養を送らないといけない為、身長の伸びに関与する骨への栄養補給が追いついて来なくなってしまうのです。
では、適度な運動の目安とはどれぐらいの時間になるのでしょうか?
児童期の1週間の総運動時間は420〜630分(1日1時間〜1時間半)が目安であり、また小学生に必要な睡眠時間は9〜11時間と言われています。
これは一つの習い事の例ですが、習い事の開始時間が学校終わりの夕方17:00〜20:00(3時間の練習時間)まで。
↑よく聞く時間帯です。
その後、帰宅してお風呂や夜ご飯を食べ終わり、寝始めるは22:00〜23:00頃。
すると睡眠時間はギリギリもしくは足りない状態となる。
夕方の練習に限らず、1週間の総運動時間が、1300〜1500分(1日3〜3時間半)を超える練習量は、目安となる420〜630分(1時間〜1時間半)に対して過度な練習量に値します。
私の考えですが、睡眠時間が最低9時間を取れないぐらいの練習時間や練習量は、十分な回復が見込まれない可能性が高いかと思います(指導者の考えによると思いますが)。
参考に下記の画像をご覧下さい。
爆食いは骨の成長を妨げる
小学生の頃、合宿でご飯は最低◯杯以上は食べろ!と、無理にでも詰め込まされてた記憶があります。
また、夜ご飯でお腹がパンパンの状態で寝ていた事も同時に覚えています。
今思うとこれは良い事だったのでしょうか?
結論、良くはないです!!
ごはん(炭水化物)を大量に食べると、血糖値が高くなります。
すると、血糖値を下げようと身体の中でインシュリンが大量に放出されるのです。
このインシュリンには成長ホルモンの分泌を抑える働きもあるので、骨の成長を妨げてしまうのです。
その為、寝る前に大量に食べた炭水化物が胃の中に溜まった状態で寝てしまうと、寝ている間に身体からインシュリンが放出されたままになり、成長ホルモンが分泌されにくいのです。
だいたい食べ物が胃に残っている時間(消化までの時間)は2〜3時間と言われています。
理想は夜ご飯を就寝時間の2〜3時間前に食べ、胃に食物が残っていない状態で寝る事です。
そう考えると22:00に寝る場合は、最低でも20:00には夜ご飯を食べ終えておきたい事になります。
最後に
近頃、3つの間(時間・空間・仲間)が減り、子ども達が外で遊ぶ機会が減っている事をよく聞きます。
その一方で日々習い事に追われ、大人より忙しい子どもも増えている事もよく聞きます。
特にスポーツをしている子どもにとって、過度な運動や食事は怪我のみならず、成長の妨げ(身長の伸び)を妨げる事にもなり得ます。
"適度に動き"、"適度に食べる"、そして"しっかり休む"。
子どもの内はこれに尽きるのではないかと思います。
次回もまた更新していくので是非ご興味があれば覗いてみて下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。