はじめまして
はじめまして、私は福島県会津地域の山の中に暮らしている37歳の女性です。
自給自足的な暮らしを実践している方は、もうすでにたくさんいらっしゃって、本をはじめとする様々なメディアで紹介されていて、私自身そこからたくさん学び、影響を受けている一人で、今さら私がこの分野のことを書いたところで…という気持ちもあります。
それでもやってみようと思ったのは、女性一人でも、未経験の素人でも、自給自足的な暮らしを始められるということを伝られたらという気持ちがあったのと、春から庭先養鶏を始めようと思ったこともありその記録も兼ねて、今回ここで日記をつけることにしました。
よろしくお願いします☆
20代の前半の頃からいつか田舎暮らし、自給自足的な暮らしがしたいという気持ちが心の片隅にありました。
でも、田舎暮らしは定年退職してからといった先入観があり、また当時の私には他にもしてみたいことがあり、ずっとうるかして(こちらの言葉で「保留にしておく」的な意味)きました。
20代の私は海外への強いあこがれがあり、30代初期まではお金を貯めては海外へ行くという暮らしをしていました。
あちこちを転々とする中でそろそろ自分も根を張った暮らしがしたいという気持ちが強くなり、2018年4月、ついに田舎暮らし実現の第一歩として、東京郊外の生まれ育った町から福島の会津地方へ移住しました。
最初に住んだおうちには畑はなく、そもそも新しい環境に慣れるのに精いっぱいで、思い描いていた暮らしにはまだまだほど遠い段階でした。
それでも、ここの人たちは春は山菜を採り、夏は自分たちで野菜を育てている方々が多く、そのおすそ分けで、暮らしの豊かさを存分に味わわせていだきました。
生活にもだんだんと慣れ、もう少し暮らしを広げていきたいと思っていた頃、畑付きの空き家物件に出会い、思い切って借りることにしました。
2020年6月、私の自給自足的な暮らしの第一歩が始まりました。
私一人で雪国の大きな家に暮らせるのか、畑をやりたいと言ってもほとんど素人なのに、本当にできるのかしら?とその決断をするまで相当悩み、引っ越した後も1ヶ月くらいは自分の決断を後悔したり、今思うとあきれるくらいうじうじしていました。
それでも、いざ畑作業が本格的に始まり、毎日土に触れるようになると、「あぁ、これが私がやりたかったことだ」、「私はこんなにも土とともにある暮らしを求めていたのか」と水を得た魚のように生き返ったような感覚がありました。
田んぼや山々の移ろいゆく景色の中、水の流れや鳥の声を聞きながら、身体を動かすことがどれだけ心地よいことか。
一粒の小さな種から芽が出て生長し、たくさんの実りを与えてくれる植物たちにどれだけ力を得、心が満たされたことか。
素人が一人でできることは限られていて、想定外のことが起きたり、思うようにいかないこともあり嘆きそうになることもありますが、土に触れるようになったことで、心身ともに健やかで、エネルギッシュになっていった気がします。
当時はあまり深く考えずに自給自足的な暮らしがしたいと想ってきたけれど、「自給自足ってどこまで?」と今さらながらの疑問があり、最近は自分の暮らしを「菜園生活」と呼ぶようになりました。
自給自足的な暮らしがどのような形でどこまで実現できるのか、それはこれから実践していく中で見えてくるだろうと思っているのですが、もっとも大事なのは自給自足的な暮らしの先にある「自立」なのではないかと、少しずつ思い始めています。
あっという間に2シーズンを終え、春から菜園生活3年目。
菜園3年生。
ここで、少しずつその記録をシェアしていければと思います。
よろしくお願いします☆