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散歩道のひとこま “秋の公園”
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娘がしている習い事のダンスの発表会のリハーサルの付き添いの為に市のイベントホールへ。
とはいえ、保護者の私はすることがなく、何かあった時の為に会場で待機。
ほとんどはロビーへ座り込み本を読んでいたのですが、ライトノベルを2冊読み終えたところで、軽い運動の為に併設している公園へ。
この辺は、東京でも太平洋戦争中に陸軍基地が多くあった場所で、戦後、基地だった場所を公的な施設や公園になっているところが多い。
なので、大きな公園が多い。
さすがに、広い敷地をくまなく歩く気にはならなかったが、ホールから離れない範囲だけを散策するだけでも、もうすっかり秋の様相だった。
こんな機会でもなければ出不精の私は公園を散歩なんてしないからなぁ。
意外と良い機会だったかも。
そしてホールへ戻ってきたら、併設のレストランに入ってデザート。
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外はさっき散策した公園が見える。
何だか優雅な奥様になった気分だ。
しかし、公園+イベントホール(+レストラン)というシンプルな場所なので若い方、というよりはご年配の方が多い。
男性が全く来ていない訳ではないのだが、年配の女性グループか、年配の御夫婦、というパターンが圧倒的に多い。
何故だ。
男性にとって日中にお茶を飲むという選択は、女性に付き合う以外にないのだろうか。
と、店内をジーッと観察して気がついた。
多分、好み云々以前に男女の生きる時間帯が違うのかも。
女性は専業主婦であることが多かっただろうから、自由な時間というのは家族がいない日中になる。
反対に、外で働いている男性は日中は仕事なので自由な時間は仕事終わりから帰宅するまでの夜になる。
「会社には定年があるけど、主婦に定年はないのよ」なんて言葉もあるが、両方(中途半端だけど)体験している私としては、突然生活スタイルが変わるのもしんどそうだな……と、思う。
いや、終わらないのは終わらないので辛いんだけど。
先日、メダカのアクアリウムのワークショップへ行った際に。
いつもお世話になっているNPO法人の代表の女性の方が私のnoteをご覧になってくださっていて。
「いつか、こういうのがお仕事に繫がったら良いわね」
と言われたので
「いやー、でもサラリーマンより儲かる商売はないですよ」
と私は答えた。
嘘はない。
自己資金の持ち出しはなく、出来高に関係なく月の支払が約束されていて、頑張った7割くらいの賃金を決まった日にくれるのだ。
しかも、会社を一歩出たら、仕事のことを忘れてしまっても問題ない。
こんな気楽な商売はない。
しかし、私のその言葉に、その女性はこう答えた。
「何事にも、区切り、ってありますからね」
区切り。
その言葉にハッとした。
今は目の前のことに手一杯で見えていなかったが、確かにどこかで区切りは来る。
そして、区切りは来ても人生は続く。
人生の先輩とは、時にこちらの視点を変えてくれる。
ここで言う“仕事”というのは、私の考えている日々の糧ではなく、“自分の居場所”みたいなものなのかも。
まだ、答えを出す必要は無いけど。
何か楽しいことはしたいな。
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