9月24日の日記
なんか今日は体が重く、出かける準備をしたのにもかかわらず、空が明るくいい感じの気温だったのにもかかわらず、とかく座りまくり、眠りまくり、の一日だった。
家という場所、壁と天井によって外界と隔絶された空間との客観的な形容をせざるをえない感慨になり、このままではダメだよな、と思い阿久津隆の『読書の日記』を手に取った。
『読書の日記』は一定のリズムによって紡がれていて、それは大抵の日記に共通するものだろうけど、面白さや悲しさや驚きは目に見えてないんだけれど、日々の蓄積によって、なにかしらのフローが形成されるような心地があって穏やかな気持ちになった。
隔絶された空間においても、外界や他の空間に接続されることができるのは本当にすごいことだ!と思いつつ、昨日見た宮崎駿『君たちはどう生きるか』を思い出す。幻想文学を読んだ時の感触があり、自分に巣喰っていた異物感は「どう生きるか」という限りなく現実に根差した命題であって、幻想と現実を行き来する大いなるもの(モノリス的な)の意味がなんだったんだろうと思ったのだった。
(2023/09/24)