フリーランス初心者が初案件で失敗しないために気をつけること
こんにちは入江です。過去に10年フリーランスで仕事をしてきましたが、実は大きなトラブルに会ったことがありません。
一方でまわりではスケジュールが大きく遅れたとか、支払ってもらえなかったとか、デザインが何度も通らずクライアントを怒らせてしまった…などいろんな声を聞きます。
僕自身、フリーランスになってからなぜトラブルがなかったのかといえば、その前に10年制作会社で働いており、そこで数々の失敗をした経験があったからです。
トラブル・リスクはルールをつくっておくことで、避けられます。この記事では特にフリーランス初心者が初案件を受けた際に失敗しないように、気をつけるポイントについて紹介していきます。
ではいきましょう。
ヒアリングでやることと予算感をすり合わせする
つくるゴールがお互いにずれているとトラブルになります。クライアントの目的を知って、そのためにどのくらいの予算をだせるのかを聞いていくことからはじめます。ヒアリングのポイントは以下も参考に。
予算がないならないなりで、WordPress使うとか、ASPサービス使うとかいろいろ考えられます。コンテンツはクライアントにつくってもらうとかですね。
ヒアリングの中であなたの専門性を存分にPRして、こうしたほうがいいという提案をだせるようになっていくと、単価もどんどん上がります。
ヒアリングで話をまとめて、ゴールをお互いにしっかりすり合わせをして、それでこのくらいの金額かかりますが、やりますか?ということを決めていきます。ここまでくれば、あとはまとめた資料と見積で9割通ります。
契約書・NDAを取り交わす
契約書はクラウドサインを使えば件数制限ありますが、無料で取り交わすことができます。一般的な業務委託契約書はネットに落ちていますので、中身をしっかり確認してフォーマットをつくっておくとよいです。
クライアントもそうですが、自分自身を守るためにも契約書はつくっておきましょう。特にトラブルになったときにこそ役立ちます。
着手金、納品時残金でわけてお金をもらう
納品してから代金を請求するのはリスクです。特にはじめてのクライアントでは支払われなかったというトラブルがままあります。僕の場合は着手時に5割、納品時に5割をいただいていました。
着手金を払うことでクライアントも支払わずに逃げるということはやりづらくなります。規模が大きい場合は3回などもっと分けてやるとよいです。
納期短めの案件(1ヶ月以内)にする
最初の案件の場合は本当にかんたんなものにして、まず仕事を受注して納品するまでの流れを体感しましょう。
技術的な部分には自信があっても、見積、注文、納品までの流れを実際に体験はしたことがない場合、難しく感じるもの。まずは1週間とか長くても1ヶ月くらいのものを受注して、やりとりを通して全体を覚えていくといいと思います。
規模が大きいと入金までに時間がかかるので、手持ち資金が少ない場合はリスクがあるという理由もあります。
デザインはロジックで説明できるようにする
僕はデザインは1案しかつくりません。2つも3つも出してしまうと、まずつくるのに時間がかかるほか、クライアントが迷ってしまいます。そうではなくベストの1案をだすべきで、だしたものについては、なぜこのようなデザイン・配置・文言にしているのかを説明できるようにしておきます。
ここがなんとなくでやってしまうと、クライアントから「もっとここを赤で目立たせて!」「もっと大きく」とか修正地獄に陥ります。ロジックで説明できるようにしておけば、クライアントも納得しやすくなります。
着手前にいくつか参考サイトを見せて、方向性をすり合わせてスタートさせるとスムーズです。
スケジュールは想定の1.5倍~2倍でだしておく
とくに経験がない場合、工数を短く出しがちです。しかし、途中でわからないところがでてきたり、ハマってしまうポイントが隠れている可能性があるため、想定の1.5倍〜2倍で見積もっておくとよいでしょう。
リスクも防げて早く終わった分には喜ばれるだけなので、おすすめです。
困ったときに頼れる環境をつくっておく
自分の師匠のような人が身近にいると助かります。まわりにフリーランスの先輩がいるなら、困ったら相談できますね。そんな人がいない場合は、MENTAを使ってメンターをつけておくといいです。
技術的なことはもちろん、ヒアリングのコツや提案バリエーション、納品までの書類作りや見積の出し方などなど、先輩に聞いて助かることはたくさんあります。慣れるまではそういう環境をもっておくと安心です。