使われるサービスをつくるには【アイデアの発想法】
誰しも「こんなサービスがあったらいいな」と思いついたアイデアを形にしたいと思ったことがあるのではないでしょうか。
特にエンジニアやデザイナーであれば、自分のスキルを使ってサービスを作り、多くの人に使ってもらえたら…と夢見ている人も多いはずです。
そして、実際にサービスを作ろうと決意し、数ヶ月かけて開発したにも関わらず「つくったけど、誰も使ってくれない…」という現実は、個人開発においてよくあることです。
なぜこのようなことが起こるのか、そしてどうすればいいのか、僕自身の経験から解決策を考えてみました。
つくったけど誰も使わない、はよくあること
実は僕もこれまでに30個以上サービスを開発してきました。その中でヒットしたものは2,3個ほど。ほとんどのサービスは日の目を見ずにひっそりと幕を閉じました。
でも、個人開発においては「数」が成功の確率を上げてくれます。最初からヒットするサービスをつくるのは難しいものです。まずは「たくさん失敗する」という前提で挑戦していくことが大事です。
これは解像度が低いから起こること
なぜ「作ったのに誰も使ってくれない」ということが起こるのか?それは使うユーザーの解像度が低いからです。誰のためのどんな問題を解決するサービスなのかを具体的にイメージできていないため、的外れな機能をつくってしまったり、そもそもニーズのないものをつくってしまっていることが多いです。
外から思っているよりも必要とされてないことは多い
巷で流行っているサービスをマネたものを作ろうとする人がいますが、そもそも自分自身がユーザーとして使いたいと思えるものでしょうか?
流行っているから、儲かりそうだからという理由だけでは、開発のモチベーションは続きません。真に求められるサービスは、ユーザーが解決したい!と思っている問題を解決するものです。
ならば自分が使うものからはじめよう
そこで、おすすめしたいのが「自分が使うもの」をつくる、ということです。
身の回りにあるもの、不便に感じていること、改善できそうなもの。サービスのジャンルは問いません。自分が使うものなら、少なくともユーザーは1人います。最悪の場合でも自分自身がユーザーになってくれるので、無駄にはなりません。
身の回りにあるもの
アイデアがなかなか思いつかない、という方は身の回りを見渡してみてください。
すでにあるサービスをもっと使いやすくできないか?
過去の自分の体験から困っていたことはないか?
類似サービスを参考にしながら、自分ならどう改善するか?
何かしらのヒントが転がっているはずです。
つくったら自分のエッセンスが嫌でも入る
そして「自分が使うもの」のいいところは、開発者のエッセンスが嫌でも入るということです。たとえば、僕が作ったMENTAというメンターサービスは、僕がプログラミングをはじめた頃に、先輩エンジニアがいつも後ろについてくれていて、わからない時に質問することができた、という原体験をもとにつくりました。
そして、MENTAは「いつでも質問できる」というコンセプトで、ほかのスキルシェアサービスとは違う「あたたかい師弟関係」を築けるものにしました。これは僕自身がユーザーの気持ちになれるからこそ生まれたサービスです。
むしろ似たものを自己解釈でつくってみるのもいい
流行っているサービスをそのままコピーしても、オリジナリティがなく面白くありません。しかし、似たようなサービスを参考にしながら「自分ならこうする」というアイデアを盛り込むことによって、自分だけのサービスが生まれるものです。
まずは自分のみのまわりから着想を得て考えてみるのがおすすめです!