採用の真髄は「3つの価値」にあり!
マーケティング視点で考える人材確保のヒント
最近、人材採用のお悩み相談を受けることがよくあります。
最近気づいた「なるほど!」という視点をシェアしたいと思います。
マーケティングの3つの価値
先日、メルマガでマーケティングの「3つの価値」について発信しました。
「機能的価値」
「情緒的価値」
「自己表現的価値」
商品・サービスが有り余っている今
機能的価値があるのは、もう当たり前。
これからは情緒的価値、自己表現的価値を
提供できないと選ばれない、そんな話です。
この3つの言葉を見ながら、ふと思ったんです。
「あれ?採用活動でも似たような考え方ができるんじゃない?」
そう思って調べてみたら、
採用の世界にも「3つの価値」という考え方がありました!
でも、面白いことに、内容が少し違う。
採用の世界の「3つの価値」って?
採用の世界では、こんな3つの価値が大切だと言われています:
心理的価値
みなさんも覚えていませんか?新しい職場に入る時のあのドキドキ感。
- 「残業って多いのかな...」
- 「休みはちゃんととれるのかな」
- 「職場の人間関係はどんな感じだろう」
こんな不安や期待に応えるのが、心理的価値なんです。
機能的価値
会社の「中身」について。
- どんな仕事をするの?
- どんなお客様のために働くの?
- どんな研修があるの?
経済的価値
いわゆる条件面です。
- 給料はいくら?
- 休みは何日?
- 昇給のチャンスは?
ここで、「マーケティングの3つの価値」と比べてみると...🤔
そう、ここでいう機能的価値と経済的価値は、
ひっくるめてマーケティングの機能的価値ですね。
では、情緒的価値と自己表現的価値はというと?
実は、マーケティングの考え方を採用に活かすと、もっと深い視点が見えてきたんです。
その秘密は...マズローさんの「欲求5段階説」にありました!
マズローさんに学ぶ、人の本当の欲求
こんな経験はありませんか?
「給料は悪くないんだけど...なんか物足りない」
「条件はいいはずなのに、長く働く人が少ない...」
実は人間って、お金や条件だけじゃない何かを求めています。
例えば、こんな場面
私が関わったあるクリニックでは、
先生とパートさんは日常の業務連絡以外、
ほとんど会話がありませんでした。
でも、SNSを取り入れて、LINEやインスタグラムの発信を
先生とパートさんで分担するようになると、
関係性が変わりました。
一言で言えば、会話が増えた。
指示命令ではない、意見交換ができるようになりました。
パートさんは、日々のお知らせの投稿だけでなく、
季節のスキンケアの投稿について先生に質問したり、
スキンケア用品のキャンペーンの紹介方法について、
積極的に意見を言いながら、
自分で投稿を準備するようになりました。
どちらかといえば、先生の顔色見ながら
仕事していたこともありましたが、
SNSの発信を通して、患者さん視点で
考えるようになりました。
気がついてみたら、パートさんの表情が明るくなり、
「私たちのクリニック」という言葉を使う機会が増えたんです。
これって、まさに...
- 「チームの一員」という所属欲求
- 「自分の意見が認められる」という承認欲求
- 「自分らしく発信できる」という自己実現欲求
が満たされた結果です!
新しい時代の採用のヒント
「中小企業だから条件で勝負できない...」
そんな悩みを持つ経営者の方、多いと思います。
でも、今の時代は違います!
むしろ、
- チームの一員として認められる
- 自分の意見が尊重される
- 自分らしく働ける
そんな環境を求める人が増えているんです。
最後に、ちょっとしたヒント
採用広報を考えるとき、3つのポイントを意識してみてください:
1. 基本の条件は、きちんと明確に(機能的価値)
2. チームの雰囲気や働く環境を、具体的なエピソードで(情緒的価値)
3. この会社で「自分らしく」輝ける可能性を示す(自己表現的価値)
次回は、この考え方を活かして採用成功した、とっておきの事例をご紹介します!お楽しみに😊
【次回予告】
ひとり広報から広報チームへ!社員の笑顔が増えた、ある中小企業の事例』