『失敗を喜べ』
私は人生でたくさんの失敗をしている。
成功したことより失敗の方が多く思い浮かぶ。
人は失敗した嫌な思い出の方が、
記憶に残りやすいと言う。
そのせいかもしれない。
大きな失敗した時はとても苦しかった。
立ち向かうのが嫌で、嫌で仕方なかった。
立ち向かったり、逃げ出したり色んな選択をした。
今思えばいい思い出と言えるものもある。
そこから学んだこともある。
考えやすいのでまずは小さな失敗で例にする。
1人暮らしを始めてすぐの時に、
塩と砂糖を間違えた。
今まで料理をしたことなかったけど、
「塩と砂糖をば違えるのはバカ」
とか思っていた。
私もそのバカだった……
捨てるのはもったいないので「おいしくない」と言いながらも食べた。
塩と砂糖を同じ容器に入れて隣に置いていた。
当時の私は見た目の違いすら分かっていないのに、
そんなことをすれば間違えるに決まってる。
それからは容器の色を分けた。
もう間違えることはなかった。
料理の失敗はそれだけじゃない。
もっといっぱいしている。
味付けが薄すぎて素材の味そのままの野菜炒めを作ってしまったり。
一人前の分量が分からず作りすぎて、
数日同じものを食べて過ごしたり。
そんな失敗をしてきたから、
今は人並みにできるようになっている。
失敗から学んでこんなもん!って感覚で料理するときもある。
他のことも料理と同じ。
失敗しながら学んでいく。
失敗すれば何で失敗したのかと考える。
そして同じことをしないようにする。
そこから成長して、成功に近づける。
誰でも初めてやるときは初心者。
その道の先輩に教えてもらいながら進むけど、
どこかで失敗するだろう。
でも失敗から学んだことは身に付く。
本当の意味で自分の力になる。
だって同じ失敗をしたくないから、
失敗しないように行動するから。
私も今、失敗から学んでいる。
私は以前、躁うつ状態になったことがある。
そこからろくに治療もせず、
自分をだましながらやってきた。
その選択が失敗だった。
「あの状態に戻りたくない」と思いながらも、
心は言うことを聞いてくれない。
近い状態になることもある。
最近、自分に嘘を付くのを辞めた。
こんなに苦しむのに何の意味があるのだろうと。
誰にも相談できず、
1人で抱え込んだままの状態がいつまで続くのだろうと。
こんな状態いつかは限界が来る。
細い糸の上で綱渡りをしている感覚だ。
だから失敗から学んで、
ちゃんと向き合うと決めた。
今更だけど自分と向き合おうって。
普通の生き方というものから外れてもいい。
いつか限界を迎えて大切な誰かを悲しませないように。
成功している人は失敗をたくさんしている。
新しいことに挑戦して、成功を掴んでいるのだから。
当たり前だ。
だって挑戦しないと、
失敗も成功もしないのだから。
新しいことに挑戦するには勇気がいる。
不安もたくさんある。
でも失敗を恐れずに、
一歩ずつ前に進んでいく。
失敗から学び、その先に成功があるのだから。