虚ろな「ゆめ」にはしたくない
時は1800年代の後期。
街頭で魚を売る、ある行商人の若い男が江戸にいた。
アジ・いわし・スズキ・鯛…、東京湾で捕れたばかりの魚たちを朝、陽の昇りきらないうちから品川の魚河岸(うおがし・魚市場のこと)で仕入れ、それを天秤棒の先に括った桶に入れて市中まで担いで運び、そこで商売をするのが彼の仕事だ。
魚売りとしての、この男の腕は確かだった。同じ買い値で少しでも質の良い、つまり身の旨い新鮮で買い得な魚を河岸で買い付けることのできる能力があり、客に売るためにおこなう魚の処理 ―ウロコを取り、肚(はら)を除いて切り身にする際の包丁さばきも一級品の技術を持っていた。
しかし彼は、真面目な商売人ではなかった。
三度の飯より酒が好きだった。
毎夜の晩酌のたびに深酒をし、二日酔いになると次の朝は仕事に行かない。あるいは元気に朝を迎えても、まだ呑み足りないと思えば家に居て、昼から酒を呑む。そんなことを頻繁に繰り返していた。
だが、こんな男にも一緒に暮らす、やさしい妻がいた。
魚売りとしての夫の腕前を他の誰よりも信じていて、そして何より男のことを心の底から彼女は愛している。
いつか男が真面目な商売人として生まれ変わり、少しでも生活が良くなっていくことを、妻は願っていた。
呑んだくれて仕事に出ない日が3日も続いたある日の朝、とうとう耐えかねて、日の出まえに女は男を叩き起こした。
《あんた、今日こそ仕事に行ってちょうだい!》
イヤだと言って、布団の中で男は言い訳を並べ立てる。「昨夜の酒が抜けていない」「道具の準備ができていない」「今日だけは寝かせてくれ。明日からちゃんと仕事に出るよ…」 ―
この日ばかりは妻も引き下がらなかった。寝間着の肩をつかんで、布団から男を引き摺り出した。
《ダメ!許さない!今日こそは仕事に行ってもらいます》
妻は男に仕事着を着せてやった。飯台の上には、手ぬぐい・弁当・商い用の釣銭がすでに用意されていた。
部屋の外まで男を送り出す。
土間の扉の前には、天秤棒・洗い清めた桶とまな板・磨き終えた包丁が準備されていた。
《さあ。いってらっしゃい!》
渋々ではあったが、こうして男は家を出発した。
歩き慣れた道を通って魚市場まで向かっていた男だったが、この日に限って、彼は普段とは違う行動を起こす。
《久しぶりの早起きで、まだ目が覚めねぇな…。よし、仕事の前にどこかで顔を洗っていくか…》
もうすぐ魚河岸に着くというところで道をそれて、脇を流れる運河のほとりに男はやってきた。漁船や釣り船が停泊している桟橋の横に小さな浜を見つけ、彼はそこに歩いていった。
男は浜に膝をついて水辺に顔を近づけ、おもむろに両手で水をすくい、ジャブジャブと何度も顔を洗う。
その時だった。
視線の先に見える、少し深くなった水の底に、手毬ほどの大きさの袋のようなものが沈んでいるのを彼は発見した。
片手でそれを水から掴み上げようとしても、ずっしりと重くてうまくいかない。こんどは両手を使ってみると、何とか持ち上がり、それを浜の砂の上まで移動させることができた。
口の部分に紐のついた、黒い大きな革の袋だった。
キュッと結ばれた紐を解き、中のものを掴み出したその刹那、あまりの驚きで男は呼吸を忘れ、その場に尻もちをついた。
中に入っていたのは、金色に輝く、何百枚もの一両小判だった。
まわりに人の姿は見えない。
男は、あわてて全ての小判を革袋に戻し、それを桶の中に放り込んで、魚河岸へは行かず、妻のいる家へと引き返していった。
《どうしたんだい?忘れ物でもしたのかい?》
魚を仕入れもせず帰ってきた亭主に向かって妻は話しかけた。
そこで男は先ほどあった浜での出来事のすべてを説明し、小判の詰まった革の袋を彼女に見せた。
驚いて言葉も発せられない妻を前に彼は言った。
《これは俺が拾ったんだから俺の物だ。これがあれば仕事をせずとも、この先10年は楽をして暮らせるぞ》
それを聞いた妻は呆れ果て、いよいよ返す言葉を失った。
大金を拾ったことで気が大きくなり、男は近所の悪い仲間を5、6人呼んで、家で昼間から酒を呑みはじめた。
ツマミになるものが無いといって近所の煮売屋(にうりや・江戸当時の惣菜屋)に豆の煮物や煮魚、大根煮を頼んで届けさせ、買い置きの酒が切れたら妻を使いに遣って酒屋から大量の酒を配達させた。
夕方には寿司屋から出前をとり、こうして男たちは昼から晩、そして結局は翌朝まで飲み明かした。
酔いつぶれて眠ってしまった男は、妻に叩き起こされ、昼になってようやく目を覚ます。
《あんた。起きて。これから私、きのう頼んだ酒と食べ物の支払いに行ってくるから、お金を出してちょうだい》
起き上がって男は女に答えてやる。
《そうか…じゃあ、台所の棚の後ろに隠しておいた革袋から小判を1枚抜いて、それで支払ってきてくれ…》
あらかじめ言っておくと、……
ここまでの物語のもっとも重要な部分が、じつは、男が酒に酔って寝ているあいだに見た「夢」によるものだった。
家に仲間を呼んで大盤振る舞いの酒宴を催し、皆が帰った後、酔いつぶれて寝てしまったのは本当のことだった。しかしその理由となる肝心の「仕事に行く途中、小判の詰まった革袋を浜で拾った」ということが全くのデタラメ ― 彼が夢の中で作り上げた虚構だった。
そこで、夫婦のあいだで押し問答が繰り広げられる。
妻が言う。
《革袋?小判? ― 馬鹿なことを言わないでおくれよ。この家のどこに、そんな大金があるのさ》
夫が返す。
《きのう、魚河岸のそばの浜で拾った革袋に入った、あの小判だよ。俺が棚の後ろンとこに隠しておいたの、お前も見てたんじゃないのか?》
妻 ―
《お前さん、まだ酔ってるんじゃないのかい?
確かに昨日の晩はずいぶんなドンチャン騒ぎだったねぇ。仲間の祝い事か何かだと思って私も口を挟まなかったけど…、頼んだ酒や飯の勘定は割り勘だったんだろ?拾った小判なんてバカみたい話はいいから、早く皆で集めたお金を出してちょうだい!》
夫は語気を荒げる。
《ふざけてンのはテメェだろ!?待ってろ!いま持ってきてやるから》
彼は台所に入っていき、壁と水屋(食器棚)の 隙間に手を入れた。しかし、革袋に詰まった小判など、そこにはあるはずもなかった…
顔面蒼白となって台所に立ち尽くす夫に向かって、妻は語りかけた。
《お前さん、最近は特に様子が変だったから…。現実と夢の区別がつかなくなるほど、酒の呑み過ぎで頭がおかしくなってきてたんだろ…? 》
それを聞いて、彼はやっと正気を取り戻す。― 浜で拾った小判ってのは夢の中の出来事だったのか…
《金の話は夢だったとして、ならば昨日の宴はいったい何だったんだ?》
男は自問するが、はっきりした答えなどありはしなかった。おそらく連日、浴びるように呑み続けた酒のせいで自制心を失い、金もないのに自ら大宴会を開いてしまったのだろう。じっさい、懐には一文の金も残っておらず、一緒に呑んで食った仲間から代金を集めた記憶もなかった。
恐ろしくなって、男は妻に問いかける。
《なんて事をやっちまったんだ。酒屋や煮売屋・寿司屋に支払う金なんて、家ン中のどこを探したって有りはしねぇ。俺はどうすればいいんだよ……》
最悪の事態に震え上がっている夫に向かって、泰然自若たる態度で妻は諭した。
《いいかい、お前さん。
こんな有様に陥った時だからこそ、すべきことは1つなんだよ。
今度こそ、一生懸命に働いておくれ…》
この日を境に、男は生まれ変わった。
まいにち夜明け前に起きて、仕事の準備をするようになった。同業の誰よりもはやく魚河岸へ行き、誰よりも遅くまで街で魚を売るようになった。
そして何より、彼はいっさい、酒を呑まなくなった。
懸命に仕事をするようになると、魚を扱う職人としての元からの実力に加え、商売人としての才覚が男の身についてくる。
旬の魚は馴染みの卸元から大量に買うことで仕入れ値を下げ、町中の得意先を熱心に回って売りさばいた。鯛やヒラメは売れ残りそうになると切身にし、昆布と塩でしめて保存性を高くしてから提供することで無駄を省いた。小魚は仕入れたままではなく、手間を加えてから売る。たとえばシラスやイカナゴなら佃煮に、ハゼは甘露煮にする。それらを作るのは妻の仕事になった。
あれから2年。
夫婦二人三脚での努力の結果、2人は表通りに居を移し、そこで魚屋を開業できるまでに成長した。
店は妻が担当し、鮮魚だけでなく干物や佃煮・甘露煮、付け合わせの副菜まで商うようになる。夫は毎日ひたすら良い魚を仕入れ、店に置ききれない魚は行商し、得意先へは配達もおこなった。
店は大繁盛。酒の失敗でこしらえた借金など、とうに返し終えていた。
夫が心を入れ替え、真面目に働くようになってから3年。表通りに店を構えるようになってから1年が経った。
その年の師走の大晦日。
仕事納めの夕刻に、店の大掃除を終えた妻は、行商に出ている夫の帰りを待っている。
片付いた店の中は設えをすっかり取り払い、元旦の来客用に重箱に詰めたおせち料理、ツマミの惣菜・乾物、そして祝い酒として一升瓶が10本、すでに用意されていた。
そこに夫が戻ってくる ― 「おーい、いま帰ぇったよ!」
妻が店の中に準備した正月の用意を見て夫はおどろいた。
《ありがとよ。すごい仕度じゃねぇか!
年の始めにはご近所のお客様が大勢やってくる。遠方のお得意様も遊びに来てくださるだろう。
これなら、うちの商売を支えてくださった皆様に、よい正月のご挨拶ができそうだな!》
借金までこしらえて呑んだくれていたこの男が、たった3年でこんなことが言える商売人にまで成長したことが嬉しくて、妻は思わず涙ぐんだ。
そして、年の瀬さいごの晩。
妻は、精一杯のご馳走を食卓に並べ、夫とそこに差し向かいで座った。
《お前さん。ことし1年、本当にお疲れさまでした》
労いの言葉をかける女に、男は応える。
《いやいや…、お前のおかげだよ。しっかりと店を守ってくれて、本当にありがとう》
そう言葉を交わし、2人で目の前のご馳走に箸を付けようとしたところで、男があることに気づく。
《あれ?湯呑みが出てねぇな…。いつもの茶を、1杯たのむよ》
この晩は、ご馳走を前に男に茶を出そうとは最初から考えていなかった。
女は台所へ下がり、いつも亭主が茶を飲む時に使っている湯呑みと、大徳利を手に持って、男のもとへ戻ってきた。
食卓の上に湯呑みを置き、大徳利に入っている酒を、波々と、そこに注いだ。
酒の入った湯呑みを両の手で持って、女は男の前へと差し出す。
《お前さん。この1年、ほんとうにお疲れさま。そして、この3年間、本当によく頑張ってくれました》
だが男はそれを断る。
《悪ぃけど、…酒なんか要らねえんだよ。もうやめたんだ…。はやく茶を持ってきてくれ》
女は台所へもう一度、下がっていった。
しかしまた戻ってきても、茶の入った急須は持っていなかった。こんど手にしていたのは、手毬ほどの大きさの、黒い革の袋だった。
《お前さん。この袋に見覚えはないかい?》
そう言って、男の目の前の食卓の上に、このずっしりと重たい袋を置く。
《何なんだこれは。さっぱり分からねぇ》
― ほんとに?
《ほんとうだ。こんな袋、見たことも触ったことも無ぇな》
― じゃあ、思い出させてあげる。
3年前、あなたは仲間を家に呼んで、その時の私たちでは払いきれないほどの金額の酒と飯を注文して、ドンチャン騒ぎをやったの。理由はこれ。一両小判がぎっしり詰まったこの革袋を魚河岸の近くの浜であなたは拾ったからよ。
《まて、それはちがう。たしかに俺は3年前、大酒を呑んでお前に大変な迷惑をかけた。それは覚えている。でもそれは、連日に渡って呑んでいた酒のせいで、まともな分別がつかなくなっていたからなんだよ》
― ちがうの。お前さんは忘れているのよ…。忘れてしまっていたのよ。浴びるほど呑んだ酒でしくじった、3年前のあの事など忘れてしまうくらい、ここまで一生懸命に仕事をしてきたんだもの。
卓の上に置いた黒い革袋をあいだにして、2人は黙ってしまった。
男が口を開く。
《じゃあ、この袋の中には、ほんとうに小判が入っているのか?》
女はうなずく。
《そうよ。ほら。見て》
そう言って、袋の口の紐を解いて、中の物をすべて取り出した。
金色に輝く、一両小判だった。その数は300枚をゆうに超えている。
《この小判は、あなたが本当に浜で拾ったものよ。
これを拾って帰ってきたとたん、あなたは気が狂ってしまった。
昼夜のドンチャン騒ぎをして、ますます酒でおかしくなっていくあなたを見て、私は怖くなってしまったの…。
だから、その宴の酒と飯の勘定を、この拾った金で済ませとけ、ってあんたに頼まれた時、そんな金なんて無い、拾った小判のことなんて、酔って眠ったときに見た「夢」の話なんだと思わせるように、私はあんたに、そう仕向けたの》
こんな大金をほんとうに自分が拾っていたのだということを告げられて、男は女に聞いた。
《お前、この金を家のどこに隠してたんだ?》
女は答える。
《隠さなかったの。私がこんな大金、ネコババできるわけないじゃない。横丁のご隠居さまに相談したら「お前さんが拾ったことにして、奉行に届け出なさい」って仰るから…。それで私、町奉行所のお役人までこのお金を届けました》
― それなら何故、今ここに、この金があるんだ?
《落し物をお役人さまにお届けして、3年が経っても持ち主が現れない時は「引き渡し」と言って、拾った者がそれを頂いてもよいという決まりがあるの》
― だから?
《このお金は、お役人さまから頂きました。3年が経っても持ち主はやって来なかったそうです。
だからこれは、お前さんのお金よ》
男は何も言葉を発しない。
まぶたを閉じて、女の前にただ座っている。
やがて、開いていた両の手をグッと握って拳にし、肩を震わせはじめた。
《お前さん。ほんとうに御免なさい。
私は嘘をつきました。亭主のあなたを、私は騙し続けてきました。
この3年のあいだ、お前さんは懸命に働いてくれた。
仕事に履いていく、わらじ掛けの足袋(たび)は十日も履けばボロボロになった…。天秤棒を担ぐ肩にできたコブは、いつも擦りむけて赤くなってた…。どんなに遅く帰ってきても、寝る前に桶とまな板を清めて、包丁を磨くことを欠かさなかった。
そんな姿を見て、いく度、ほんとうの事をお前さんに話そうと思ったことか……。でも、できなかったのよ…。
嬉しかった。嬉しかったのよ ―お前さんがどんどん立派な商売人になっていくことが…》
男はまだ黙ったままで、女の話を聞いている。まぶたもまだ閉じたままだが、その目からは涙が溢れ出てきている。
《私を許してとは言わない。足蹴にされても、頬をぶたれても当然だと思ってます。あなたが3年間、どんなに辛くても、泣き言ひとつ言わず仕事をしてきたことを、あたし、知ってるから。
この小判は、あなたのもの。どうぞ好きにしてください。
それから今夜は、あんなに好きだったこのお酒を、お願い、どうか呑んでちょうだい…》
卓の上に置かれたままになっていた、たっぷりと酒の注がれた湯呑みを女は両の手で取り、男の胸の前へ差し出す。
ここで男はやっと目を開き、女から湯呑みを受け取る。そして顔の高さまで持ち上げて、波々と注がれた酒を、じっと見つめる。
そして顔を近づけ、湯呑みのふちに唇をつけた。
しかしここで、 男の動きが止まる。
女が聞いた。
《お前さん、どうしたんだい?
早く、一気に呑み干しておくれよ》
男は言った。
《いや、やっぱり呑むのは、やめておくよ。
また「夢」になるといけねぇ………》
(おわり)
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
以上の文章は、現代まで続く江戸・古典落語の人情もの『芝浜』を私なりの解釈を含めて、書き表わしたものです。
この物語をどう思いますか?
私が皆さんに聴きたいのは、男が言った、最後の言葉について、です。
妻に強くすすめられ、3年ぶりに酒を呑もうとしましたが、
「やっぱり呑むのは、やめておくよ。また「夢」になるといけねぇ…」
と言って、男はそれを拒みました。
この男は、ふたたび酒を呑むことで「何」が夢になってしまうことを恐れたのでしょうか?
私ははじめ、彼はこのように考えたのではないか、と思いました。
ここで酒を呑んでしまえば「また」ひとつ、現実の何かが、夢に化けてしまうかもしれない。
俺は3年のあいだ努力して、一人前の商売人になることができた。その「3年間の努力の成果」が、また酒を呑むことで虚ろな夢に変わってしまったら、今度こそ俺の人生は本当におしまいになってしまう。
男は、これを恐れたのではないか…。
しかし、これはちがうと私は思うようになりました。
この男は「3年間の努力の成果」が夢と消えてしまうことを恐れるほど、崇高な精神を持った人物ではありません。
『また「夢」になるといけねぇ…』― 3年ぶりの酒に口をつけることで、この男が「夢」にしてしまいたくなかったのは「浜で拾った小判」のことです。
3年前、この先10年は遊んで暮らせるほどの大金を魚河岸の近くの浜で拾った、という「事実」を、妻のついた嘘によって酔いどれの妄想 ― 「夢」ということに、男は信じ込まされました。
この「大金を拾った」という事実を、今度こそ彼は「夢」にされたくなかったのだと、私は思います。
男が、一両小判のぎっしり詰まった革袋を浜で拾ったのは事実です。そのことを世間に隠さず、拾得物として妻が役所(奉行所)に届け、正式な手続きを経て3年後に小判は本当に彼のものになりました。
はたして、この大金を男は何に使うのでしょうか?
所詮は「あぶく銭」ですから、これを元手に、近所の昔の悪い仲間をまた呼んで、仕事にも行かず連日のドンチャン騒ぎを3年ぶりにまた始めるかもしれません。
あるいは、この金の使い途を夫婦で考え、軌道に乗り始めた魚屋の経営を今後拡大していくための資金として運用に努めるかもしれません。
呑んだくれのポンコツ行商人に戻るか、あるいは魚屋の経営者として一層の成長を遂げるか ― どちらでもいいと、私は思います。
どちらも、人間の人生ですから。
あなたは、どう思いますか?