好きな事があると気にならないもの?
今日の幼稚園の帰り道
娘が言った。
「今日ね○○くんがね背中をたたいたんだよ」と。
は?何で?いきなり?
あなた何かしたの?
「何にもしてないよ。」と娘
ん?じゃあ?
何で叩かれなかあかんのや?
どれくらいの強さ?
かーちゃんを叩いてみて!
パシ!パシ!
うぅ…結構痛いやん。
なんでや!なんでこんな痛い叩かれ方したんや!と怒り気味
いや、かなり怒っていた私。
おいっ!!!
私の大切な娘の背中を叩きやがって!
先生に言った?
「言ってない」と娘。
「なんで言わないの?どんな理由があってもお友達を叩いたらアカンやろ?」と言ってみる。
すると娘は静かに話し出した。
「幼稚園で1人1つずつ絵本を選んで先生に借ります!て言いに行く時に順番に並んで待っていたら後ろにいた○くんに叩かれたの」
で?
「それでー早く帰って、かーちゃんとこの絵本を読みたいなぁと思ってたの」
うん…そやな。
で?
「だからね、何も思わなかったの」
ん?
何も?
痛いなー!とか
やめてー!とか
ムカつくなー!とか
悲しい…とか
何も?
「うん。何も。だって絵本の事で頭いっぱいなんだもん。」
叩かれた本人は何も感じ無かったのに
私だけがイライラして1人怒り狂っている。
娘は私より大人だ。
もしかしたら叩かれた!というのも手が当たったの間違いかもしれない。
じゃれたのを娘が叩かれた!と、とらえたのかもしれない。
私はその場に居なかったし見ていない。だから何も言えない。
娘から聞いた話を信じるだけ。
親バカだと言われても否定はしないけど
娘はとても心が優しい
人が争うのを見るのも嫌な子
公園の滑り台で沢山の子供達がいて横抜かしされていつまでたっても滑れなくても順番を譲ってニコニコして「じゅ ん ば ん」と待っていられる子
とーちゃんが仕事で平日は顔を合わす事なく休日に急な仕事が入っても一度も文句を言った事はない。
「とーちゃーん夜は暗くて危ないから早く帰ってきてねー」と電話をする子
そんな娘が叩かれた!と言ったのだから私のはらわたは煮えくりかえっていたけど
娘に改めて教わった気がする。
自分が好きなものや好きなことがあれば多少の事は気にならなくなるものなのかな?と。
○くんが常習的に娘を叩いているとしたら娘も先生に言ったはず。
ま、今回で2回目やけどな。
正直、やられたらやり返せ!と鬼のように恐い父に育てられた私としては
2回目でも十分やり返せ!と言いたいとこだったけどやり返すのも違う。
むしろ背中をパシ!パシ!叩かれてても相手にしなかった事で相手もそれ以上はやらなかったのかもしれない。
私が娘の立場だったら乱闘騒ぎだったかもな 苦笑
絵本の事で頭がいっぱいだった娘は帰ってすぐに繰り返し読んではニコニコしていた。
叩いた子は叩いた事すら忘れてるだろ。
そして勿論お母さんにも言ってないだろ。
なんで私だけこんな思いせなあかんのだ?
今日はいつも以上に娘の背中をさすった。
大切な大切な私の宝物。
大切な大切な娘の背中。
きっとどんな子のお母さんもお父さんも自分の子が誰かに傷つけられたり暴力を振るわれたら許せない気持ちになるんじゃないだろうか?
家から一歩外へ出たらいろんなトラブルはあるだろうけど
我が子を守りたいと思う気持ちは皆同じはず。
今日の娘はすごいと思った。
強いと思った。
入園した頃の娘だったら大泣きして明日から登園拒否していたに違いない。
たくましく育ったもんだ。