見出し画像

フルリモート業務の募集をしたら、4日間で1000名以上の大学生から応募があった件

教育×テクノロジーのベンチャー企業Libry(リブリー)で広報担当している入江です。弊社では、学校で使われている出版社の書籍を「デジタル」にしてプラットフォーム上で提供しています。

おかげさまで提携している出版社も19社となり、デジタル化する書籍数が膨大になってきました。それに伴って「書籍のデジタル化業務」を手伝ってくれる大学生を50名追加募集することにしました。(これまでも大学生を中心として50名の方が書籍のデジタル化業務を手伝ってくれていました)

今回、募集をした際に思いがけない現象が起きたので、その裏側を深堀りしてみようと思います。

今回の事象:
書籍のデジタル化に関する業務(完全リモートワーク)で、大学生50名を追加採用しようとしていた。これまでは人づてに大学生を集めていたが、思いのほか集まりが悪かったので、求人媒体で募集をかけたところ、
わずか4日で定員の20倍(1,000名)を超える応募が集まった。

これには、弊社の人事部の担当者(人材紹介業界出身)も驚いていました。人事いわく、コロナ以前からリモートワークの求人は人気があったそうです。

人事担当のコメント:
「コロナ以前のリモートワークも非常に人気で、30日間募集をかけると100名くらいは応募があるレベルだったんですが、今回たった4日間で1000名以上の応募があったのには驚きました。通知が鳴り止まなくて…嬉涙」
※ちなみに時給は、一般的な求人と同じくらいの水準です。

大学生にアンケートを取れば「理由がわかるかも」と早速アンケートを実施してみました。

<調査概要>
期間:2022年1月14日〜2022年1月21日
調査方法:Googleフォームによるアンケート
対象:リブリーの業務を委託している大学生100名(一部社会人含む)
有効回答数:66件

まずは基本情報から…

画像1

画像2

画像3

ということで、偏りはなさそう、という事がわかりました。

続いて、居住エリアについて…

※東京/東京都、神奈川/神奈川県など、私の設問の仕方が悪かったので、回答に揺れあります。

画像4

関東圏が圧倒的に多いものの、完全リモートワークということもあり「京都」「岐阜」「高知」という方もいました。

コロナ禍でのアルバイトや仕事に関する質問

画像5

70%以上の大学生は仕事選びの基準に「変化があった」と回答。

具体的には…

画像6

最も回答が多かったのは「勤務形態」(89・6%)
次いで「時給」(43.8%)

という回答でした。

具体的な掘り下げができていませんが、もしかしたら「時給が下がってもリモートワークが良い」などの変化があるのかも知れません。

続いて、応募時の比較検討についてです。

画像7

他にもリモートワークの求人が出ていたのか、「他も検討した」が74.2%でした。

画像8

リモートワークへの不安については、「不安は全くない」「不安はほぼない」と回答した方が65%を超えました。それから「かなり不安」と答えた方はゼロでした。この2年でリモートが大学生まで浸透していることを実感できた気がします。

リモートワークで感じている「メリット」「デメリット」

まずはメリットから、

画像9

8割以上の方が「時間」に関することがメリットだと回答しています。
※ちなみに今回リブリーでお願いしている業務は、コアタイムなしの業務委託契約になっており、働く時間を自分で設定することができます。

次にデメリットです。

画像10

最も多かったのは「コミュニケーション」についてでした。

きっと多くの社会人も同じことを感じていると思いますが、「隣に人がいてパッと聞ける状況ではない、交流や雑談が生まれにくい」にはストレスを感じる方が多いようです。2番目に多かったのは、意外にも「特にない」という回答でした。3番目は「自己管理・時間管理」という回答でした。

今後の意向について

画像11

感じているデメリットよりも得られるメリットが上回るのか、95.5%の方が今後も完全リモートの仕事を希望していることがわかりました。

リモートワークやコロナ禍でのアルバイトに関するエピソード

大学生のみなさんのエピソードも教えてもらいました。

画像12

個人的には
「空港でのアルバイトが減便の影響でなくなった」
「医療系の学部で病院に行くのでバイト禁止になった」
というエピソードが印象的でした。新型コロナによる影響は、大学生の働き方にも出ていたんですね…

最後にリブリーの志望動機も聞いてみました

画像13

圧倒的に回答が多かったのが「完全リモートワークだから」でした。2番目は「教科書や問題集に関する業務だから」です。3番目に回答が多かったのは「収入が減ったり、アルバイトがなくなったから」でした。先ほどご紹介したエピソードを挙げてくれた方のほかにも、コロナにより収入面で影響を受けた方が23名(回答者の約1/3)いたようです。

今回の調査結果を人事担当に共有して、再度コメントをもらいました。

今回の採用、アンケートを通して感じたことは、コロナ禍で「大学生の働く価値観は間違いなく変化している」ということです。大学の授業や就職活動などこれまでオフラインで実施されていたのがオンラインで実施されるようになり、この数年で新たな価値観が形成されています。
新卒で入社した後もリモートワークを中心とした働き方当たり前になっている今、就職活動時に今回の募集のアンケートから垣間見えた「リモートでもわからないことがあったときに質問しやすい社風か?」など人間関係を重視する新卒世代が今後も増えていくと感じます。

1月中旬にヤフーさんが「国内であればどこにいても勤務可能にする」という居住地や交通費の制限を撤廃した、新たな人事制度を発表していました。今後は特にリモートに慣れている世代の新卒採用には、リモートワークでの働き方は有効な一手になりそうだなと思いました。

ちなみに、リブリーの企業ビジョンは「一人ひとりが自分の可能性を最大限発揮できる社会をつくる」です。今回の採用された方がLibryの仕事を通じて「可能性を最大限発揮できる」機会が提供できていれば嬉しいなと思っています。

今回募集をかけたポジション以外にも、リブリーでは一緒に働く仲間を募集しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?