1.6 ウクライナのクリスマスイヴ
1月6日、ユリウス暦のクリスマスイヴです。
仕事初めでバタバタしていて、イヴの夕方に町に買い出しに行ったので、今年は夫は町内会の仮装キャロリングに参加しませんでした。雪がすごかったです。
クリスマスイヴは、カトリックも正教会も肉を避けますね。復活祭のイヴも。
「クリスマス前日の日没後=すでにクリスマス」だと思うのですが、なぜイヴも斎なのでしょう? ご存知のかた、いらしたら教えてください。
そんな「斎なのにおめでたい」夜のために、斎の条件を満たしたパーティメニューの工夫がされています。西は魚料理を、東は動物性食品やオリーヴ油を使わないでできるごちそうを追求。
ウクライナのクリスマスイヴのディナーが有名なので、夫に作ってもらいました。
【メニュー】
・クッチャー(麦のプディング)
・にしんのマリネ
・ヴィーネヘレット(サラダ)
・ボールシチ
・ヴァレーニキ(じゃがいもの水餃子)
・りんごのスパークリングワイン(ノンアル)
クッチャーは、ゆでた麦、けしの実、はちみつを混ぜたスイーツ。くるみとドライフルーツも入れました。
そういえば、似た名のスイーツをサンタルチアの日に食べました。シチリア料理の「クッチーア」。(ゆでた麦+リコッタ+チョコチップ)
調べたところ「Kutia / kutya」は古いビザンチン料理で、広範囲で食べられているそうです。どちらにせよ、夫は「また麦のスイーツ!」と呆れていました。
まずクッチャーをひとさじ食べてから食事を始めるのが伝統だそうです。
にしんのマリネは、夫は寝ていても作れます。にしんはKALDIで薫製のものを用意。今回は夫を起こして、にんじんと赤ピーマンのスライスも入れてもらいました。
ヴィーネヘレット(ヴィネグレット)は、ビーツ、ポテト、にんじん、玉ねぎのキューブサラダ。玉ねぎは、水にさらさず、からいままのほうが、ビーツの甘みに合います。
ボールシチは、スーパーでちょうど安売りしていた「アシストバルールのボルシチ」(ビン詰め)をベースに作りました。しょっちゅう斎がある地域のスープならではの、植物性のダシだけでできる極限の美味しさ! 具は、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、セロリ、キャベツ。12月25日のサラダの白いんげん豆が残っていたので投入。合います!
サワークリームを乗せて本場の味に。
ヴァレーニキは、マッシュポテトとカッテージチーズを餃子の皮で包んで、ゆでて作りました。皿に盛ると、ヴァレーニキ同士がくっついて、大きな白いナゾの物体になります。斎ではないときに乳製品でソースを作ってかけるといいのかも。これもサワークリームを乗せて食べました。(あれ? 斎なのに動物性のクリーム? 反則? ご存知のかた、教えてください)
クリスマスなのに、ロシアとウクライナの間が緊張しています。それぞれ都合があるのでしょうが、痛むのは権力者ではなく庶民です。神は人間に言語を与えました。戦争するからだと思います。
話し合いでいい感じになることを祈っています。
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