
3.31 がんばれ! カタール料理でイースター
「がんばれ!」と言ってもサッカーではないです。「ドーハの悲劇」も「FIFAワールドカップ」も、言葉しか知りません。(ひどいスポーツ音痴)
カタールの「パレスチナ・イスラエル戦争」の停戦交渉を応援しています。o(・∀・)o
カタールの外交力はすごいです! いろんな国と仲良しです。どこかの国に肩入れして戦争に加担したりはしません。
イスラエルともハマスともコミュニケーションがあって、双方から頼まれて人質解放などの交渉の仲介をしているそうです。
エジプトやトルコとも協力して、ぜひ停戦を実現してほしいです!!!
ところで、CNNで見てビックリしたのですが、カタールの首都ドーハは、まるで「近代建築の万国博覧会」! 油田とガス田があるお金持ちの国なんですね。

カタール独自の料理というものはほぼないそうで、本日はアラブ料理です。作るのはいつもの夫。
*今年のイースターは3月31日だったのですが、30日に復活徹夜祭、31日はイースター礼拝、4月1日は病院で、なぜか2日に東京ジャーミイのイフタール(ラマダーン中の夕食会)の予約を入れてしまっていて、3日は合唱団の追い込み練習。実際にイースターの料理に取りかかれたのは4日の晩。食べたのは、日をまたいだ深夜でした。(なにこのスケジュール?)

《本日のメニュー》
・デーツ
・タブーレ
・ハンマス
・ホブス
・レンズ豆のスープ
・フィッシュ・マクブース
・クナーファ
・カラク・ティー
・教会でもらったチョコエッグ
タブーレはブルグール麦のサラダ。タブーレのブルグールをふやかす国と煮る国があって、カタールは後者みたい。ブルグール+トマト+イタリアンパセリ+細ねぎ+ミントの葉を、クミン+オールスパイス入りドレッシングで和えました。さっぱり&ムチムチ食感のサラダです。
ハンマスは、おなじみのフムス。いつも通りに作って、ガザへの応援にザアタルを振りかけました。いつも通りの安定の旨さ。
アラビアのパン「ホブス」は、焼くつもりはなかったのです。東京ジャーミイのイフタールに行ったついでにハラールマーケットで買えばいいやと思って。しかし、やたら大きくていっぱい入ってるホブスしかなく。
「じゃあ、CarnivalかKALDIでいつものピタパンを」と思ったら、どちらも売り切れていて、急きょ焼くことに。
夫はお湯でドライイーストを活性化させ始めました。塩と強力粉を加えてこねて、こたつの中に1時間半。しかしドウが思ったように膨らまず、イーストを増量。
ドウで4つのボールを作って、麺棒で直径20cmくらいの円形に延ばします。
それを油をひいていないフライパンで焼いてから、トングで掴んで直火であぶると、あら不思議! フクッと膨れて、内側が中空の完璧なホブスが完成!
私は気付きました。ピタパンとは「何かを挟むために中空のパンを焼いた」わけではなくて、「中空のパンが焼けたから何かを挟もう」だったのだと。
レンズ豆のスープは、作るつもりだったのですが、イフタールで出されたレンズ豆のスープがめっちゃ美味しかったので、ハラールマーケットで2種類買って、ブレンドしました。

メインはフィッシュ・マクブース。
「魚が載ったピラフ」は中東全域にありますが、カタールでは魚にも米にもカルダモンが入っているのが特徴っぽいです。味付けされていないバスマティ米が近所で手に入らなくて、ずっと普通の白米で代用していたのですが、今回はハラールマーケットでゲット!
スパイス(カルダモン+クミン+ターメリック+シナモン+クローブ)と塩を入れて沸騰させたお湯でバスマティ米をコトコト炊きます。
*カルダモンの実をすり潰そうとしたら、中から種が出てきてビックリ!
これは「実」ではなく「鞘」だったのです。鞘を取り除いて種をすり潰しました。
私は「アラビアン・スパイス・ミックス」(黒こしょう+ナッツメグ+パプリカ+コリアンダーシード+シナモン+クミン+カルダモン+クローブ)をブレンドして、すり鉢ですって、オリーヴオイル+レモンジュースでペーストにしました。
このペーストを鱈に塗ってマリネ。
炒めた玉ねぎ+にんにく+トマトに、マリネした鱈を加えて焼きます。
スパイシーなピラフの上に鱈と野菜を載せて完成! これは旨いに決まってます! カルダモンの甘くて爽やかな香りが、すごく本場っぽいです。
デザートはクナーファ。3月に東京ジャーミイの「Palestine Day」でクナーファを初めて食べて、作っている様子が面白くて、美味しかったので、ぜひ家でも作ってみたい!と。(作るのはいつもの夫)

「クナーファは焼きたてが一番!」と知っている各国の人たちが大勢集まっていました。
材料の「クナーファ生地」は素麺よりも細い糸状の麺で、たぶんその辺では売ってないだろうと、ネットで買って冷凍していました。
解凍して、丁寧にほぐしていきます。こういう地味な作業、好きです♡
ほぐれたクナーファに溶かしバターを混ぜて、まず半分をフライパンに敷き詰めて圧迫→その上にチーズ(モッツァレラ+マスカルポーネ)を載せて→残りの半分でカバーして圧迫。
フライパンを揺すりながら弱火でじっくり焼いていきます。ひっくり返して裏側も焼いて、きつね色になったら熱いシロップ(砂糖+レモンジュース)をかけて、ピスタチオを散らして完成。
Palestine Dayのクナーファほどきつね色にはなりませんでしたが、味はほぼ同じ美味しさ!(・∀・)v
大昔、「ほっそーい麺でチーズを挟んで焼いたらどうだろう?」って考えた人がいたってことですよね。人類を進化させるのは変人です。
飲み物はカラク・ティー。紅茶+砕いたカルダモンを鍋で沸騰させて、牛乳+砂糖を加えて、2回沸かしたお茶です。「カラク」って「ガツンと」みたいな意味らしいです。
しかしなぜか、どれも少しずつ食べて、すぐお腹いっぱいに。
夫が気付きました。「麦のサラダ、パン、ピラフ、デザートも小麦……。穀物ばかりだ!(デジャヴー!)」
結局、このあと4日間、アラブ料理を食べ続けました。( ・ ∀ ・ )( ・ ∀ ・ )
Almasih Qam! キリスト、復活!
Bialtawfiq ya Qatru! がんばれカタール!
小さな気持ちをWFPに託しました。
神さま、みんなが普通に食べられる世界を!!!