mitsuha

こどもをさずかって 書きはじめた 育児日詩 だいじな想いを わすれないように うたと ねこ2ひきのあるくらし

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こどもをさずかって 書きはじめた 育児日詩 だいじな想いを わすれないように うたと ねこ2ひきのあるくらし

最近の記事

ててとぼく

あるひ めのまえに あらわれた まるいもの うごいた ごつん いたい ふってきた あれ また あらわれた おなじの ふたつ れろれろ なめる なめられる あったかい つめたい かたい やわらかい おいしくない あんしんする あ ひらいた とじた これ たのしい ぼくのぜんぶ わくわくする 2022.6.10 ハンドリガードのはじまり

    • ちいさな花束

      あじさいの花が 咲きはじめました いろんな色があつまって 花束みたいにならんでる ちいさな花は みずみずしく すこし はずかしそうに でも うれしそうに咲いている あなたが 目をあわせて 笑ってくれたときみたいに 生まれて2ヶ月 日に日に 大きくなり できることも 広がっていく うすむらさき しろ みずいろ ももいろ まざりあったいろ いろんな ちいさな表情がひらいていく 今日は あなたから ちいさな花束を もらったようなきもちになりました 2022.5.2

      • あまい帰り道

        おとうちゃんのたん生日 ケーキを買いにいきました おとうちゃんの好きな 桃の入ったケーキ 「ハッピーバースデー おとうちゃん」 おねがいしたプレート それだけで なんだかうれしくて おとうちゃんのケーキと ねむっているあなたを 大事に抱いて ふわふわと あまいきもちで お家まで 歩いてかえりました 2022.5.24 おとうちゃんになって、はじめてのたん生日

        • 38年分の想い

          あなたの服を洗って おひさまに干すのがすき 風にゆれるようすを ながめていると あなたを抱っこしてるみたいに あったかいきもちになる この あったかいものを わたしは おなじように 母からもらってきている あなたをおもうきもちは そのまま 母が わたしをおもうきもちになって 返ってくる わたしのなかから なにかがあふれて あふれて じんわり あつくなってくる 38年分の 母のおもいを浴びて じんわり 2022.5.23 洗濯物をながめながら

          母の日

          わたしを生んで 育ててくれた 母に わたしに宿り 産声をあげてくれた あなたに わたしを 母にしてくれた すべての人に 「ありがとう」の 母の日です 2022.5.8 母になって はじめての母の日

          すいすいと

          あなたが すいすいと 元気よく 泳いでのぼれるように 父さんと母さんは となりでいっしょに泳ぎます けれど すぐ あなたは 父さんも母さんも追い越して 勢いよく泳いでいってしまうでしょう ただ おぼえておいてね すいすいと どんなに遠く泳いでいっても うれしいことや かなしいことがあったとき 振り向いたあなたを いつでも 抱きしめてあげるから だから 思いきり すいすいと すいすいと 2022.5.5 初節句に

          すいすいと

          3じかんのがっこう

          あなたは 寝ているあいだ きっと がっこうへいっているんでしょうね 目をさますたび 新しいあなたとあえるから 力づよく 足をけれるようになったり 見たいものを じーっと見つめられるようになったり あー ゔー おはなしできるようになったり わたしたちを いつもおどろかせてくれる そして また おっぱいのんで おなかいっぱいになって すやすやと 3じかんのがっこうへ だからね あなたがおきるたび 「おはよう、おかえり」 って おむかえするからね あなたがおきてる

          3じかんのがっこう

          産毛

          いちめんの あおい麦 ちいさな風に さわさわ さわさわ ゆれている あなたのほっぺの産毛のように さわさわ さわさわ あたらしい あおいにおいを ただよわせて 2022.4.22 あおい麦畑を見て

          詩 うた

          とらわれない 自由な感性で まいにちを 詩うように 生きてほしい うれしいことも つらいことも あなたの心がうごいているなら それは すべて詩になり あなたを育ててくれるでしょう あなたがいる それだけで どんなことでも 家族の詩に なるでしょう 2022.4.6 あなたの名前がたん生した日

          詩 うた

          桜の木の下で

          あなたが生まれて おうちへやってきた日 満開の桜の木の下で 写真をとりました かぞくの写真をとりました 毎年 あなたの誕生日には 桜の木の下で かぞくの写真をとりましょう 季節は ゆらゆら 舞う花びらのように すこしずつ きもちよく ながれていく 今 この瞬間を 必死に生きようと あなたは母乳を吸う わたしは 桜の花房のような やわらかいあなたを抱きしめて ほんとうに 生まれてきてくれて ありがとう 桜の木をながめながら 思ったのです 2022.4.2 あな

          桜の木の下で

          たんじょう

          あなたのうぶごえを あなたのお父さんと きけたこと 一生分の贈りものを もらいました ふれた ちいさな手のひらは いとしさの すべてを 抱きしめているように やわらかくて わたしの指を ゆっくり にぎり返してくれました そして あなたがわたしの乳房を やさしく ちからづよく くわえた しゅんかん わたしは母になりました あなたの母になりました 生まれてきてくれて ほんとうに ありがとう 2022.3.28.15:00 おたん生日おめでとう! 2814g

          たんじょう

          いのちのふくらみ

          桜のつぼみが 日に日にふくらんで あたまの先からは できたての淡い色を すこしのぞかせています あなたのほっぺも こんなふうに色づいて ふっくらしているんでしょうね いのちのふくらみを やさしく抱く桜の木は なんだか 大先輩のお母さんのように見えました 2022.3.19 家の前の桜の木を見て

          いのちのふくらみ

          大きなやわらかさで

          あなたが わたしを受け入れてくれたから おなかにやってきた わたしも あなたのぜんぶを受け入れて うでに抱くでしょう ちいさな声も ささいなしぐさも 強いまなざしも おとこの子でも おんなの子でも 障害があっても なくても 大きなやわらかさで 2022.3.16 出生前診断をせず、性別も聞かずにあなたに会う理由

          大きなやわらかさで

          満ちるもの

          たくさんの服ではなく たくさんのぬくもりで たくさんのおもちゃではなく たくさんのおはなしで たくさんの写真ではなく たくさんのまなざしで ほほえみは あふれるほどに 満ちるものは 目に見えなくていい きっとそれが あなたとわたしを すこしずつ育ててくれる 2022.3.14 予定日まで14日

          満ちるもの

          はるの詩

          母が おなかの子にふれるように あったかい陽射しが 葉っぱを照らしてる ちいさな鼓動を たしかめるように 風が ふくらんだ蕾によりそってる 力づよい胎動のように 生きものたちが 土のなか足踏みをしてる はるのはじまり もうすぐ あなたが生まれる 2022.3.12 春のはじまり

          はるの詩

          みみずの言葉

          みみずをよく見ます 「ミミズ」って書くと気持ち悪いから 「みみず」の方がいい みみずは動かないと 生きているのかよく分からない 頭がどっちなのかも分からない 表情もない 鳴いてもきこえない よく分からない生きもの でも わたしもそんな時がある どっちを向いているのか 何を考えているのか 何も考えていないのか よく分からない状態 みみずになる みみずには 目も手も足もない それは 土の中で生きていくために シンプルライフを送るという みみずの大きな決断だった それにね

          みみずの言葉