デンマークで会社立ち上げました
ご無沙汰しています。いろいろアップしたいMBAネタがたまっているのですがなにかと繊細なネタが多く、どう表現したらいいのか考えあぐねていたら時間ばかり過ぎ去っていっている状態です。もう少し周りの環境と自分の気持ちの整理できたらアップします。
で、今回は会社を立ち上げたのでその流れをちょこっと書いておきます。
デンマークは起業しやすい国
デンマークは世界の中でも起業しやすい国と言われているようで、私もvirk.dkというサイトからオンラインでわずか15分ほどで登録できてしまいました。土曜日に登録して火曜日に承認と実質掛った日数は1.5営業日と本当に早い!
日本で合同会社立ち上げた際は、印鑑作ったり、法務局行ったり、税務署行ったり、年金事務所行ったり、あちこちに行ったり、いろんな紙での提出物や作業などやらないといけない作業が多く、日本での登記作業は日本人にとっても全然優しくないし、めんどくさいし、時間の無駄だし、交通費掛るし、同じ会社なのにこの違いは何なんだろうって本当に不思議。
ちなみに話変わりますが、日本ではいろんなMBAのビジネスコンテストがありますが、今回の起業でいろいろ調べていく中で、デンマークにはリアルのビジネススタートアップスキームがあるのをみつけました。ビジネスプランを登録して政府から承認を受けると、事業許可だけでなく労働ビザが得られて、さらにプライベートファンディングから投資を受ける機会もあるみたいです。これはリアルケースで面白そう!(私には通る自信はありませんが)
なぜ会社を立ち上げたのか
主な理由は嫁さんがフリーランスしているので法人化したほうが税金が安いからです。法人税は20%なので、これも日本の40%(プラス税金がいっぱい)より全然安いですよね。法人化しなかった場合の個人だと35-40%かかるので、それから比べても法人化すると節税効果が高そうです。
せっかく立てた会社なので、私もちょこちょこやるつもりです。
法人の種類
いろいろ調べていく中で、法人にもいろんな種類があるのが解りました。
- AsP(Private Limited Company): おそらく一般的な会社形態。資本金40,000kr以上必要で、デンマーク語での会計報告書や取締役会・議事録が必要
- AS(Public Limited Company):資本金400,000kr以上の企業。AsPと同等、厳しめの条件。
- I/S(Partnership):2名以上のオーナーが必要で資本金必要なし。オーナーが個人の場合は会計報告書の提出必要なし。
このほかにも個人事業主にあたるSole Proprietorshipや、PMW(Personally owned small business)という趣味の延長で利益が発生するための会社(?)など私たちにはあまりなじみがないもあったりしますが、Sole Proprietorshipは個人の税率になって控除や按分の度合いが違うのと、さすがに会計報告書や取締役会のメモランダムをデンマーク語で記録するにはかなりハードルが高いので、今回はI/Sで立ち上げました。
これからの課題
今日登記完了もらったメールがこちらです。
すべて電子書類で完了するのは素晴らしいのですが、最大の難関はぱっと見では理解不能なデンマーク語。Google Translateの性能もかなり上がり、デンマーク語>英語の翻訳はほぼ問題ないレベル(デンマーク語>日本語の翻訳はかなり難アリ)なのですが、毎回翻訳にかけるのはちょっとめんどくさい。。。
この後銀行口座の開設やHPの作成など事務的なことがあるのに加え、最大の難関はどうやって会計記録をとるのか、提供するサービスがVATの対象になっているのか、按分や控除できるものの仕分けなど、結構シビアな内容が待っています。日本の税法がある程度理解できる日本人の会計士の人がいると助かるのですがいくら探しても出てこないし。。。
とはいえ、一歩進みだしただけでもよしとして、とりあえず前に進めていき、走りながら考えていきます。