話し始めには『全体像』を示す
プレゼンや会議の内容、見てもらいたい資料など、そのときの話題や議題の『全体像』を示しておくことが良いと言われています。
「全容」、「全貌」という言い方もありますね。
かっこよく横文字で、アウトライン(概要)とかスキーム(枠組み)とか言ったりもしますね。
今日はこのことについて、今まで学んだことをアウトプットしてみたいと思います。
まさに、ゴールの山頂を目指している可愛いイラストは、杉江慎介さんの描かれたものを使用させていただいています。ありがとうございます!
①見通しが利くと良い
冒頭のイラストのように、
『ゴールはここです』と分かっていることは対応しやすいです。
ゴールとか、最終回や決着、話の終わりが見えないことは、とてもとてもツライです。
このコロナ禍での悪戦苦闘もまさにそうですよね。
学生の頃、試合に負けて、
監督から「良いと言うまで、延々と走れ」というやつ・・あれはきつかったですね(笑)
逆に、ぼくの世代はありませんでしたが、練習試合で負けて「学校まで走って帰れ」っていうやつは、距離がしんどくっても、ゴールが分かっているから、割と頑張れたらしいですよ(笑)
物事を伝えたり、一緒に取り組むためには、
全体像を示して共有しておくと良いですね。
多少、実際とは違っても良いと思います。
ゴール・目的・その道中の概要を示しておきましょう。
本を読むのが上手で速い人は、『目次を見る』とよく言われます。
全体像と、何がどの辺に書かれているかを見通すんですね。
話し手(書き手)、聞き手(読み手)の両者において、この全体像を最初に共有することができると良いですね。
②資料で示すには?
プレゼンや会議であれば、レジュメを使用すると、とても簡素で効果的です。
何がいつまで続くか分からない会議やミーティングは苦痛です。
出席者の参加の度合いも変わってくると思います。
また、プレゼンにおいては、プレゼンしている人は一生懸命に伝えようとしますが、聞いている人は、初見の人が多いでしょうから、飲み込めません。
全体像を示してあげて、ひとつずつ説明していくことで、スッと理解ができるようになります。
例えば、道案内をするとすれば
目的地はどこで、概ねどれぐらいの時間がかかるかの全体像を示します。
その次に、主な順路を説明すると良いと思います。
頭の中に全体の地図とその道中のイメージが順序立てて刻まれていくでしょう。
逆に、順番に手前から示していくと、
ここを右、5分ぐらい行って、次を左・・・、みたいに聞くと暗記ゲームのようになってしまいます。
『全部で30分ぐらいかかります。
曲がるのは2回だけで、最初の2回さえ上手くいけば、ずっと一本道です。
で、ひとつ目はすぐのところ、ふたつ目はその先に5分ぐらいのところです。』
というような感じで、全体像とロードマップのポイントを先に聞いておくと、聞く方も聞きやすいです。
配布する資料においては、詳細に示してあげることはなくても、
全体像とポイントや節目について示しておくと良いと思います。
③話をするときに
多くの方が既に実践されていますが、
『いまから、3点について話します。』
というやつですね。
何種類の話をするか、というのを示すということですね。
「5つあります」と言って、よく聞くと4つや6つのときもありますけどね(笑)
この最初に、何個の話をするっていうのは、聞く方にとっては、とても聞きやすいです。
要点を区切って分かりやすく聞けるというだけでなく、
話の『長さ』の『全体像』が見えます。
1つ目の話があり、
「次に2つ目~」というときに、3つ目までの全体像の感覚が分かります。
聞く方の覚悟ができます。
こういう冒頭でのお知らせがないと、一生懸命聞いているのに、「まだあるの!?」という長いスピーチに遭ったことはありませんか?(笑)
『何分の話をします』っていうのは、かなり難しいですから、
『今から何個の話をします』っていうのは示しておくと、話しやすいですし、聞きやすいですね。
④最初の切り出し
交渉の際や、上司や、協働相手など、上手く話を切り出したいときってありますよね。
よくキャッチやナンパでもありますよね(笑)
「5分で良いから話を聞いてください!」っていうやつですね(笑)
(実際には5分じゃないでしょうけどね(笑))
でも、ツカミとしては、こんな感じです。
忙しい上司さんなどに、タイミングみて話を入れたいときに、
「~の件で時点報告なんですが、5分ぐらいお時間いただけますか?」というような感じですね。
結論(ゴール)と所要時間を示すと良いかもしれませんね。
ミーティング相手であれば、
「①これと、②これと、③これについて、話し合いたいのですが良いですか?」というような感じで切り出しましょう。
アポの段階では、所要時間の目安も伝えられると良いですね。
愚痴になりますが、時間泥棒の相手方は、関係ない話が多かったり、タイミングとして今じゃなくても良い話題で足踏みしてしまったりします。
それらを回避するためにも、話し合いの全容を確認したうえでスタートできると良いですね。
聞き手にとっては、割と重要な情報なんですが、
話し手にとっては抜けてしまう大切な冒頭の情報ですよね。
習慣づけていくことができれば良いなぁと思います。
今日もご覧いただきありがとうございました。
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