台風第14号接近中!台風情報の見方
台風第14号が接近してますね。
台風シーズン真っ只中!
絶賛勉強中の気象に関して、今日は台風情報についてここにまとめてみたいと思います。
1 台風にはひとつずつ名前がある!?
今、接近している台風第14号の名前は『チャンス-』です。
カンボジアの花の名前のようですね。
日本を含む14カ国で10個ずつ名前をだして、140個の名称を順に繰り返すルールになっているそうです。
ちなみに、日本は星座の名称を出しているようですね。
現在は99番ですね。
台風第15号生まれると「ディアンムー」ということになります。
2 とんでもなく大きい台風!?勘違いしやすい進路予報図
台風の接近してきたときには、皆さんニュースをチェックすると思いますが、そのときによく目にする「進路予報図」
とても勘違いしやすい点があります!
これが現在のチャンス-の位置と予報です。
黄色の円、白い破線の円、赤い実線の円・・・
同じ円でも3種類ありますよね。
黄色は強風域の範囲ですよね。もっと小さな赤線は暴風域の範囲ですよね。
では、白い破線の円は?
白い破線の円は『70%での確率』の範囲を表しています!
この予報図でいくと一番北側の最も大きな白い破線は、これだけどこに行くか予測できていない、ということになります!
この大きな円を見て、「とんでもないデカイやつが来てる!」と思われがちですが、ちょっと落ち着いて!(笑)
では、台風の大きさを測るには?
先ほどの白の破線の外側に赤い実線がありますよね。
これを『暴風警戒域』と言います。
暴風警戒域は、先ほどの70%確率の位置にあるときの暴風域に入るであろう範囲のことです。
なので、暴風域を伴う場合は、予報円よりの外側に暴風警戒域があることになります。暴風域が無くなる場合は、暴風警戒域も途中で無くなります。
そして、予報円と暴風警戒域の間の厚みで、そのときの台風の強さを把握することができます。厚みが増しているほど、暴風域の範囲が広いことを示しています。
3 台風の勢力の表現をよく見ておきましょう!
台風の勢力を表す「修飾語」があります。
ニュースでも必ず言っていますので、ここを聞き逃しなく!
強い順に
・「 猛烈な 」台風
・「非常に強い」台風
・「 強い」台風
・「 」台風
という表現です。あえて空白を用いています。
例えばニュースで、『接近している「 」台風第14号は・・・』とか言うと一番下ですね。
逆に、『接近している「非常に強い」台風第14号は・・・』と言うと上から2番目のものになりますね。
ここで注意ーーーーーーー!!!!!!!!
「強い」台風でも、そうとう強いです。
直撃すれば、何かしらの災害が起こります。
そして、「非常に強い」台風なんて、とんでもないです!!
上から2番目なんて考えてはダメです!!
直撃すれば歴史に残るほどの災害になります。
「猛烈な台風」なんて日本に直撃したときには、時代が変わります。
ご注意を・・・。
4 台風予報は6時間ごと?
台風の今後の進路・・・気になりますよね。
その気になる今後の予報は、6時間ごとにされています。
予報の発表は時間が決められていて、4時、10時、16時、22時の6時間ごと、一日に4回ということになります。
時計の針でいうと、4時と反対側の10時と考えればわかりやすいですね。
この間に何度チェックしても、予報は変わりません!
最新予報をいち早く知りたい際には、この時間で気象庁のHPをチェックされてください!
5 台風弱まらないですね・・・。(海水温との関係)
今回のチャンス-も当初の予報よりどんどん強くなって、最大で905hPaまで発達しました。
(通常の気圧が1013hPaで、低いほど強くなります。)
有史上最大の犠牲者をだした伊勢湾台風は、上陸時に930hPa弱でした。
905hPaなんてとんでもない・・・。
フィリピンや台湾が心配ですね。
私が小・中学校のときに習ったのは、台風は南の暖かい海上で生まれ発達し日本に近づいてくる。日本に近づくにつれ勢力を弱めながら雨を降らす。と記憶しています。
しかしながら、上の海水温の分布図をご覧ください。
台風が発生・発達する表面海水温の目安は26.5℃だそうです。
27℃の線が九州よりも北にありますよね。
これじゃ弱まらない・・・。
近頃の台風は近づきながら強くなっていくから恐ろしいです。
6 台風をよく知って備えよう!
私が活動しているNPO法人好きっちゃ北九州や、市内の学生の皆さんや他のNPO等の団体で取り組んでいる「あそぼうさい」という活動をしています。
このプログラムの中にも台風のものもあり、子ども達に遊びや体感を通じて台風のことを自分のこととして備えられるようになってほしいなと思っています。
2つ紹介しますね。
今後の台風の見方に少しでも参考になればと思いました。
ご安全に!!